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title: "AI導入の進め方｜メリット・費用・失敗例と置き換えられる業務の見分け方"
description: "AI導入の進め方をメリット・デメリット、費用の考え方、失敗例、補助金の要点まで解説。AIに置き換えられる業務・置き換えられない業務の見分け方つき。中小企業向け。"
canonical: https://curumi.co.jp/blog/ai-adoption
date: 2026-09-01T13:36:48.610Z
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# AI導入の進め方｜メリット・費用・失敗例と置き換えられる業務の見分け方

## AI導入とは？システム導入と業務の置き換えの違い

AI導入とは、AIを業務に組み込んで、これまで人がやっていた作業の一部をAIに任せることです。ただしこの言葉は、現場では二つの意味に分かれて使われています。

### 「ツールを入れる」と「業務を置き換える」は別の話

一つは「AIシステム導入」です。自社のシステムにAI機能を足したり、AIツールを契約したりすることを指します。

もう一つが「業務の置き換え」です。今ある仕事の手順そのものを組み替えて、一部をAIに移すことを指します。

私たち株式会社くるみは支援に入るとき、最初にこの二つのどちらを求めているかを確認しています。同じ「AIを導入したい」でも、求めるものが違えば進め方が変わるためです。

次の図では、この二つの違いを主語・始め方・成果の出方・失敗の型の四つで並べています。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig1.webp" alt="AI導入をシステム導入と業務の置き換えに分け、主語・始め方・成果の出方・失敗の型で比べた表" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>この記事で扱うのは右側の「業務の置き換え」。ツール選定の話は最小限にしている。</figcaption></figure>

主語が違います。ツール導入を動かすのは情報システム部ですが、業務の置き換えで主語になるのは現場の担当者です。

始め方も違います。前者はツールを選ぶところから始まり、後者は業務を棚卸しするところから始まります。

成果の出方も分かれます。ツール導入は使われれば出るのに対し、業務の置き換えは置き換えた分だけ出ます。失敗の型も、前者は使われない、後者は戻ってしまう、という形になります。

### 生成AI導入で、後者が現実的になった

生成AIが広まってから、業務の置き換えのほうが手が届くようになりました。文章を読む、書く、要約する、下書きを作るといった作業は、専用のシステムを作らなくても任せられるようになったからです。

そのため、生成AI導入のポイントは機能の比較ではなく、どの業務を渡すかを決めることに移りました。私たちはこの順番を崩さないようにしています。

### この記事が扱う範囲

この記事が扱うのは、図の右側にある「業務の置き換え」です。ツールの選定や比較は最小限にとどめ、どの業務から手をつけ、何をもって続けるかを判断するかを中心に書きます。

## AI導入のメリットと効果

AI導入で良くなるのは、まず作業の速さと手間です。売上や利益が上がったという回答は、公開されている調査を見るかぎり多くありません。

### 導入そのものは珍しくなくなった

IPAの調査では、回答した企業の58.0%がAIを導入または試験利用しています（IPA「[DX動向2026](https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/dx-trend/dx-trend-2026.html)」、2026年7月公開）。

ただし中身を見ると、使われ方には幅があります。同じ調査では、生成AIを導入・試験・検討中の企業のうち63.3%が個人の業務で利用し、部署の業務プロセスへ組み込んでいるのは11.9%でした（複数回答）。

個人が自分の仕事を楽にする段階と、部署の手順に組み込む段階は別物です。メリットの大きさもここで変わります。

### 効果は効率化に寄っている

効果を回答した企業のうち、効率化・迅速化を挙げたのが91.6%、売上・利益向上を挙げたのが3.9%でした（複数回答）。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig2.webp" alt="IPA DX動向2026で、AI導入の効果を回答した企業のうち効率化・迅速化を挙げたのは91.6%、売上・利益向上は3.9%" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>出典：IPA「DX動向2026」。複数回答で相互排他ではなく、差や転換率として直接比較できない。</figcaption></figure>

この二つは複数回答で相互排他ではないため、差や転換率として直接比較できる数字ではありません。それでも、企業が実際に受け取っている効果が時間の側に寄っていることは読み取れます。

### 期待は「時間」に置く

私たちは、導入の目的を時間で置くように決めています。売上を目的に置くと、成果が出たかどうかを短い期間で判断できず、途中で止まりやすいからです。

具体的には、対象業務の作業時間、やり直しの回数、担当者が1人に偏っていないかを見ます。この三つなら、置き換えた直後から前後を比べられます。

売上への効果は、時間が浮いた分を何に使ったかの結果として後から出てきます。順番を逆にしないほうが続きます。

業務ごとの効率化の考え方はAIによる業務効率化で詳しく扱います。

## AI導入のデメリットとよくある失敗

AI導入で実際に起きるのは、精度が足りないことよりも、使われないまま元のやり方に戻ることです。デメリットの多くは技術ではなく運用の側にあります。

### デメリットは主に三つ

一つ目は、出力の検査に人手がかかることです。AIの下書きをそのまま出せる業務は限られ、誰がどこまで見るかを決めないと、確認が二度手間になります。

二つ目は、情報の取り扱いです。何を入力してよいかの線引きを決めないまま個人が使い始めると、後からルールを作り直すことになります。

三つ目は、教える時間です。導入した月は誰もが手探りで、一時的にむしろ手間が増えます。ここを見込んでいないと、増えた時点で止まります。

### 定着しない導入に共通する状態

私たちの支援で、導入が止まった会社に共通して見られた状態を五つ挙げます。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig3.webp" alt="AI導入が定着しない5つの兆候。目的がAI導入になっている、対象業務が決まっていない、合否基準がない、担当が1人、効果を測っていない。2つ当てはまれば設計に戻る" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>私たちの支援で、導入が止まった会社に共通して見られた状態。</figcaption></figure>

目的が「AI導入」になっている。何の業務をどうしたいかではなく、導入すること自体が目的になっている状態です。

対象業務が決まっていない。「まず全社で使ってみる」で始まり、誰も自分の仕事だと思っていない状態です。

合否基準がない。どこまで正しければ本番で使ってよいのかが決まっておらず、判断が止まります。

担当が1人しかいない。その人が異動や休みに入った時点で、運用がそのまま消えます。

効果を測っていない。前と比べていないため、続ける理由も見直す理由も社内に出せません。

### 原因はツール選定ではなく棚卸し不足

失敗の原因をツール選定に置く説明をよく見かけますが、私たちの見立ては違います。止まった会社のほとんどは、業務の棚卸しをしないまま先にツールを決めていました。

棚卸しをすると、対象業務も合否基準も自然に決まります。逆に棚卸しを飛ばすと、上の五つがまとめて起きます。

失敗の型はAI導入の失敗事例、止まった後の立て直しはAI導入の定着化支援で扱います。

## AI導入のステップ：棚卸しから広げるまで

進め方は、業務を棚卸しし、置き換え候補を選び、1業務で小さく試し、前後を比べて、次の業務へ広げる順です。私たちはこの五つの工程で進めています。

### 5工程で小さく試す

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig4.webp" alt="AI導入の5工程。棚卸し、優先順位、小さく試す、計測、広げる" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>期間は私たちの支援での目安。棚卸しの粒度で全体が決まる。</figcaption></figure>

棚卸しでは業務を書き出します。優先順位では置き換え候補を選びます。小さく試すでは1業務で回し、計測では前後を比べ、広げるで次の業務へ移ります。

全体の出来は、最初の棚卸しの粒度で決まります。「経理業務」ではなく「受け取った請求書を会計システムに入力する」まで細かく書けているかどうかで、その先の判断が変わります。

### 置き換えられる業務の見分け方

棚卸しの段階で、どの業務を候補にするかを判断します。私たちはこの5項目を「AIに置き換えられる業務の判定5項目 — くるみ棚卸し基準（2026年8月時点）」として、棚卸しに使っています。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig5.webp" alt="AIに置き換えられる業務を5項目で見分ける図。手順を言葉にできる、入力と出力が決まっている、間違いを人が検査できる、量が多い、判断の責任が軽い。4つ以上で候補" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>私たちが棚卸しで使っている基準。4つ以上で候補、5つ揃う業務から着手する。</figcaption></figure>

手順を言葉にできる。人に引き継ぐ説明が書けない業務は、AIにも渡せません。

入力と出力が決まっている。何を渡すと何が返ってくるかが固定されている業務ほど、置き換えが安定します。

間違いを人が検査できる。出力の正しさを担当者がその場で確かめられることが条件になります。

量が多い。同じ形の作業が繰り返し発生するほど、置き換えた効果が積み上がります。

判断の責任が軽い。最終決裁や対外的な責任を伴う判断は、置き換えではなく下書き作成までにとどめます。

4つ以上当てはまれば置き換えの候補です。最初の1業務は、5つ揃うものから選びます。3つ以下のものは、人が判断する部分を切り分けてから扱います。

### 社内ルールの整備

置き換え候補が決まったら、小さく試す前に社内のルールを決めます。私たちは、AIに入力してよい情報の線引きと、出力を使ったときの責任の所在を先に文書にしました。氏名や取引先名を含む情報をそのまま渡してよいか、渡すなら匿名化（個人や会社が特定できる部分を伏せること）してからか。誤った出力がそのまま社外へ出た場合、確認の責任を誰が持つか。この二つが空白のまま試すと、結果が良くても次の業務へ広げられません。決めた内容は短い文で構わず、後から直せる形にしておきます。

### 効果測定と本格展開の判断

計測の工程では、続けるか戻すかを決めます。私たちは、試す前に置いた合否基準に照らして判断しました。基準を上回り、担当者が手順を自分の言葉で説明できる状態なら、次の業務へ広げます。基準に届かない場合でも、原因が手順の書き方にあると分かっていれば、直して同じ範囲でもう一度回します。原因が特定できないまま人の手直しが増え続けているときは、元のやり方に戻します。判断を先送りすると、成果が出ない状態のまま使い続けることになるためです。広げる先は、最初に棚卸しした候補のうち、条件の近い業務から選びます。

### 調査・確認作業をワークフローにした事例

複数部署を持つ企業で、調査・レポート作成・確認作業をひとつのワークフローにまとめた事例があります。個人が思い思いに使っていた段階から、部署の手順に組み込む段階へ移した例です（[全社AX：ワークフロー化の事例](/case-studies/companywide-ax-workflow)）。

### 見積と一次回答を標準化した事例

製造業では、見積と問い合わせへの一次回答を標準化した事例があります。担当者ごとに文面と根拠がばらついていた業務を、下書きの生成と人の検査に分けた形です（[製造業AX：見積・一次回答の事例](/case-studies/manufacturing-ax-quote)）。

事例はいずれも匿名の自社支援記録で、第三者による検証は受けていません。

生成AIを前提にした進め方は生成AIの導入、全社に広げる順序は生成AI導入のロードマップで扱います。

## 職種別にAI導入の入口を決める

部署によって、最初に置き換える1業務は違います。判定の5項目に当てはまりやすい業務を、職種ごとに一つずつ挙げます。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig6.webp" alt="経理・営業・採用・CSそれぞれで、AI導入の最初の1業務と理由を並べた表" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>判定の5項目に当てはまりやすい業務を、職種ごとに1つずつ挙げた。</figcaption></figure>

経理は請求書の読み取りです。量が多く型が同じという理由から選びます。

営業は議事録と提案準備です。商談の記録という入力が揃っているため、下書きまで任せられます。

採用は応募者への一次対応です。返信の手順が決まっているので、文面の生成と人の確認に分けられます。

CSは問い合わせの一次回答です。回答が正しいかを検査しやすく、担当者がその場で直せます。

### 経理から始める場合

経理は、同じ形の書類が毎月まとまって届く点で置き換えに向いています。読み取った結果を人が突き合わせる工程を残せば、間違いはその場で見つかります。

ただし、仕訳の判断や締めの承認までは動かしません。判断の責任が重い部分は人に残します。経理での使いどころは経理のAI活用で扱います。

### 営業から始める場合

営業では、商談後の議事録と提案資料の下書きが入口になります。録音や商談メモという入力が最初から揃っているため、棚卸しの手間が少なく済みます。

提案の中身そのものではなく、まとめる作業を渡すのが最初の一歩です。詳しくは営業のAI活用。

### 採用とCSから始める場合

採用では、書類選考や応募者への一次対応の手順が明文化されている会社が多く、そのまま置き換え候補になります。選考の合否判断ではなく、整理と一次対応から入る形です（[採用AX：書類選考の事例](/case-studies/hr-ax-screening)）。

CSは、過去の問い合わせと回答が蓄積されているぶん、一次回答の下書きを作りやすい業務です。回答をそのまま送らず、担当者が検査してから返す運用にします。

私たちは、この4職種のうち一番量が多い業務を選んで最初の1業務に決めています。採用まわりの使いどころは採用のAI活用で扱います。

## AI導入の費用の考え方

費用は、どの範囲を、どのくらいの期間、誰がやるかで決まります。金額を先に置くより、この三つの型のどれで進めるかを先に決めるほうが早く固まります。

### 内製・外注・伴走で分けて考える

次の図では、内製・外注・伴走の三つを、向く会社・かかる時間・残るもので並べています。

<figure class="article-figure"><img src="https://assets.curumi.co.jp/articles/ai-adoption/fig7.webp" alt="AI導入の内製・外注・伴走を、向く会社・かかる時間・残るものの3項目で比べた表" width="1200" height="800" loading="lazy" decoding="async"><figcaption>費用は範囲と期間で大きく変わるため、ここでは金額を示していない。</figcaption></figure>

内製が向くのは、詳しい担当がいる会社です。かかる時間は長いものの、残るものはノウハウになります。

外注が向くのは、手が足りない会社です。かかる時間は短く、残るものは成果物です。

伴走が向くのは、社内に残したい会社です。かかる時間は中くらいで、残るものは仕組みと人になります。

費用は範囲と期間で大きく変わるため、ここでは金額を示していません。同じ「AI導入」でも、1業務を置き換えるのか全社の手順を組み直すのかで、比べる意味がなくなるからです。

### 見落とされやすい費用

ツールの利用料だけを見て判断すると、後から合わなくなります。実際にかかるのは、業務を棚卸しする時間、手順を書き直す時間、使い方を教える時間です。

私たちは見積もりを出す前に、対象業務と合否基準を先に決めています。範囲が決まらないまま金額だけが動くと、途中で止まるためです。

### 伴走を選ぶ場合に何をするか

私たちは、業務の棚卸しと合否基準づくりから入る形をとっています。現場の担当者と一緒に手順を書き出し、置き換える範囲を決めてから動かします。この進め方は[業務アセスメント](/solutions/operations/assessment)にまとめています。

### 支援会社の選び方の基準

私たちが支援会社を選ぶ側に立ったときに見たのは、次の四つです。伴走力は、現場の担当者と一緒に手を動かすのか、資料を渡して終わりかで分かれます。実績の見せ方は、成果の大小だけでなく、対象業務と前提条件まで書かれているかを見ます。セキュリティの体制は、入力した情報の保存先と社外提供の有無が契約書に書かれているかで確かめます。2026年8月時点では各社の規定が随時更新されるため、提案時の版で確認します。契約の柔軟さは、小さく試す段階で区切れるか、範囲を変えたときに条件を見直せるかです。

費用の内訳はAI導入の費用、支援会社の選び方はAI導入コンサルとAI導入支援で扱います。

## 補助金は使えるか

使える場合があります。中小企業向けには、旧IT導入補助金にあたる「デジタル化・AI導入補助金2026」が2026年8月時点で実施されています（[デジタル化・AI導入補助金 公式サイト](https://it-shien.smrj.go.jp/)）。

### 要点は三つ

一つ目は、対象になるのは登録されたITツールと、それに紐づく費用だという点です。自由に選んだ好きなツールが必ず対象になるわけではありません。

二つ目は、申請の前に準備が要る点です。事業者登録やセキュリティ面の自己宣言など、交付申請の前段で求められる手続きがあります。

三つ目は、後払いだという点です。導入して実績を報告した後に交付されるため、支払い自体は先に発生します。資金繰りの前提が変わります。

### 補助金を軸に導入を決めない

私たちは、補助金の有無で対象業務を決めないようにしています。補助対象のツールに合わせて業務を選ぶと、置き換えの5項目を満たさない業務に手をつけることになるからです。

先に棚卸しをして置き換える業務を決め、その手段が対象に入っていれば使う。この順番にしています。

枠や要件、締切は年度ごとに変わります。金額や条件は必ず公式サイトの最新情報で確認してください。制度の詳細はデジタル化・AI導入補助金の解説で扱います。

## AIエージェントはどこに位置づくか

AIエージェント（人の指示を受けて複数の手順を自分で実行するAI）は、業務の置き換えが済んだ先に位置づきます。手順が言葉になっていて、入力と出力が決まっている業務でなければ、任せる範囲を決められないからです。

### 置き換えの次にエージェント化を検討する

私たちは、まず1業務を置き換えて計測し、手順が安定してからエージェント化を検討する順にしています。置き換えの段階で作った手順書と入力・出力の定義が、そのままエージェントに渡す指示になるからです。

逆に、置き換えが済んでいない業務をいきなりエージェントに任せると、どこまでを機械が判断したのかを後から追えなくなります。判定の5項目のうち「間違いを人が検査できる」は、エージェント化の段階でも外せません。実行の回数が増えるほど、検査の仕組みを先に用意する必要があります。詳しくはAIエージェント。

## AI導入に関するよくある質問

### 何から始めればいいですか

業務の棚卸しからです。部署の業務を書き出し、手順を言葉にできる、入力と出力が決まっている、間違いを人が検査できる、量が多い、判断の責任が軽い、の5項目すべてを満たすものを一つ選びます。ツールを選ぶのはその後です。対象業務が決まっていれば、必要な機能は自然に絞れます。

### 小さな会社でも効果は出ますか

出ます。むしろ、同じ人が複数の業務を兼務している会社ほど、1業務を置き換えた時間が実感しやすくなります。全社で一斉に始める必要はなく、量が多い業務を一つ選んで回すところからで構いません。効果は前後の作業時間とやり直しの回数で比べます。

### 社員が使ってくれません

多くの場合、対象業務と合否基準が決まっていないことが原因です。「使ってみて」と渡すと、各自が自分の仕事に当てはめる作業から始めることになり、負荷が増えます。業務を一つ指定し、どこまでAIに任せ、誰がどこを検査するかまで決めてから配ると動きます。

### 情報漏えいが心配です

先に入力してよい情報の線引きを決めます。顧客情報や未公開の数字を含む業務を最初の対象にしなければ、判断の負荷はかなり下がります。契約上の学習利用の扱いは提供元によって異なり、変わることもあるため、2026年8月時点の条件は各サービスの規約で確認してください。

### どのくらいで効果が出ますか

1業務に絞れば、置き換えた直後から前後を比べられます。ただし導入した月は使い方を覚える時間が乗るため、一時的に手間が増えます。ここを見込まずに判断すると、増えた時点で止まります。計測は作業時間、やり直しの回数、担当が1人に偏っていないかの三つで足ります。

## まとめ：AI導入は業務の棚卸しから

AI導入で決め手になるのは、ツールの選定ではなく業務の棚卸しです。止まった会社に共通していたのは、対象業務と合否基準が決まっていない状態でした。

効果として実際に返ってくるのは、まず時間です。売上や利益は、浮いた時間を何に使ったかの結果として後から出てきます。

次の一手は、棚卸しの1枚を作ることです。部署の業務を書き出し、手順を言葉にできる、入力と出力が決まっている、間違いを人が検査できる、量が多い、判断の責任が軽い、の5項目で印をつけます。すべてに印がついた業務が、最初の1業務です。

私たちは、この棚卸しを一緒に作るところから支援に入っています。手元の業務がどこまで置き換えられるかを確かめたい場合は、[AIおきかえくんの無料診断](/okikaekun)で同じ5項目に沿って整理できます。
