LINE広告サイズを正しく設定する重要性

LINE広告で成果を出すには、配信面ごとに適切なクリエイティブサイズを設定することが前提条件になります。サイズが規定外だと入稿時にエラーが出るだけでなく、規定内でも推奨サイズから外れると画像が自動トリミングされ、訴求ポイントが切れてしまうケースがあります。

LINEの月間アクティブユーザー数は9,700万人(2025年12月時点、LINE公式発表)を超え、国内SNS広告の中でもリーチの広さは突出しています。配信面はトークリスト・LINE NEWS・LINE VOOM・ウォレットなど15種類以上に拡大し、それぞれに最適なサイズが異なります。

この記事でわかること

  • 配信面ごとの画像・動画サイズ一覧(2026年最新)
  • ファイル形式・容量・解像度の入稿規定
  • 審査落ちを防ぐクリエイティブ制作のポイント
  • 少ない素材数で最大配信面をカバーする方法

LINE広告の全体像を先に把握したい方はLINE広告とは?費用・始め方・効果を徹底解説を、費用感から確認したい方はLINE広告の費用相場ガイドもあわせて参照してください。

LINE広告の画像サイズ一覧【2026年最新】

静止画クリエイティブの基本サイズ

LINE広告で使用できる静止画のサイズは大きく3種類に分かれます。2026年4月時点のLINE広告公式ガイドに準拠した最新仕様です。

サイズ(px) アスペクト比 対応配信面 用途
1200 x 628 1.91:1 トークリスト・LINE NEWS・LINE VOOM・ウォレット・LINEマイカード 横長バナー(最も汎用性が高い)
1080 x 1080 1:1 LINE NEWS・LINE VOOM・LINE BLOG・LINE ポイントクラブ 正方形バナー(視認性が高い)
1080 x 1920 9:16 LINE VOOM(縦型) 縦型全画面表示

ファイル形式と容量の規定

項目 規定値
ファイル形式 JPG / PNG
ファイルサイズ 10MB以内
最小幅 600px以上
カラーモード RGB推奨(CMYK不可)
アニメーション GIF非対応

配信面カバー率を最大化する優先順位

限られたリソースでクリエイティブを制作する場合、以下の優先順位で対応すると効率的です。

  1. 1200 x 628(1.91:1) — トークリストを含む主要配信面の約80%をカバー
  2. 1080 x 1080(1:1) — 追加でLINE NEWS面の表示品質が向上
  3. 1080 x 1920(9:16) — LINE VOOMの縦型表示に対応

1200 x 628の1サイズだけでも配信は可能ですが、1080 x 1080を追加することでCTR(クリック率)が平均12〜18%改善したという運用事例が複数あります。

LINE広告の動画サイズと入稿規定

動画クリエイティブの推奨サイズ

動画広告は静止画と比較してエンゲージメント率が高く、特にLINE VOOMでは動画の完全視聴率が静止画のCTRを上回る傾向があります。

サイズ(px) アスペクト比 推奨用途 配信面
1280 x 720 16:9 横型動画 LINE NEWS・LINE VOOM
720 x 1280 9:16 縦型動画(全画面) LINE VOOM
1080 x 1080 1:1 正方形動画 LINE NEWS・LINE VOOM

動画のファイル規定

項目 規定値
ファイル形式 MP4 / MOV
ファイルサイズ 1GB以内
動画の長さ 5〜600秒(推奨: 15〜30秒)
最低解像度 横幅240px以上
推奨ビットレート 1Mbps以上
音声コーデック AAC / 128kbps以上推奨

動画制作で押さえるべき3つの数字

動画広告の効果を左右するのは冒頭3秒です。LINE for Business公式でも「最初の3秒で離脱するユーザーが約65%」というデータがあります。

  1. 冒頭3秒 — 商品・サービスの核心を提示する。テキストだけの導入は離脱率が高い
  2. 15秒以内 — メインメッセージの伝達を完了する。30秒を超えると完全視聴率が急落する
  3. 最後2秒 — CTA(行動喚起)を明確に表示する。「詳しくはこちら」よりも「無料で試す」のような具体的な文言が有効

動画のサムネイル画像には静止画と同じ1200 x 628または1080 x 1080を使用します。サムネイルの品質が再生率に直結するため、動画とは別にデザインを最適化してください。

配信面ごとのサイズ対応表と表示の違い

主要配信面のサイズ対応マトリクス

LINE広告は配信面ごとに使用可能なサイズが異なります。入稿前に対応表を確認し、意図しないトリミングや非表示を防ぎましょう。

配信面 1200x628 1080x1080 1080x1920 動画16:9 動画9:16 動画1:1
トークリスト - - - -
LINE NEWS - -
LINE VOOM
ウォレット - - - - -
LINEマイカード - - - - -
LINE BLOG - - - -
LINEポイントクラブ - - - - -
LINE広告ネットワーク

トークリスト面の表示特性

トークリストはLINEアプリで最も閲覧頻度が高い画面です。ここに表示される広告は小さなサムネイルとして描画されるため、以下の点に注意が必要です。

  • テキストは最大20文字程度に収める(それ以上は視認できない)
  • 背景色とテキスト色のコントラスト比を4.5:1以上にする
  • 商品画像は中央寄せで配置する(左右がトリミングされる場合がある)

LINE NEWS面の表示特性

LINE NEWS面はニュース記事の間に広告が挿入される配信面です。記事コンテンツと並ぶため、広告感が強すぎるクリエイティブは無視されやすい傾向があります。

  • 1080 x 1080(1:1)の方が1200 x 628(1.91:1)より表示面積が大きくなる
  • ニュース記事風のクリエイティブはCTRが高い(ただし審査基準に注意)
  • タイトルテキストは全角20文字以内で訴求を完結させる

SNS広告の配信面を横断的に比較したい場合はSNS広告の媒体別比較ガイドが参考になります。

審査通過率を上げるクリエイティブ制作のコツ

テキスト占有率20%ルールの実態

LINE広告にはFacebook広告のような明示的な「テキスト20%ルール」は設けられていません。ただし、画像内のテキスト量が多すぎると審査で「ユーザー体験を損なう」と判断されるケースがあります。実務上の目安としては、画像面積に対するテキスト占有率を30%以下に抑えることで審査通過率が安定します。

セーフゾーンを意識したデザイン

配信面によって画像の表示領域が異なるため、重要な要素は画像の**中央80%の範囲(セーフゾーン)**に収めてください。1200 x 628の場合、上下左右それぞれ約60pxのマージンを確保すると、どの配信面でも重要情報がトリミングされません。

サイズ セーフゾーン(目安) 上下マージン 左右マージン
1200 x 628 960 x 502 63px 120px
1080 x 1080 864 x 864 108px 108px
1080 x 1920 864 x 1536 192px 108px

審査落ちしやすい5つのパターン

以下のパターンは審査でリジェクトされやすいため、入稿前に確認してください。

  1. 最上級表現の使用 — 「No.1」「業界最安値」などは客観的根拠の明記が求められる
  2. ビフォーアフター画像 — 健康食品・化粧品カテゴリでは特に厳しく審査される
  3. 煽り表現 — 「今だけ」「残りわずか」などの過度な緊急性訴求
  4. 不鮮明な画像 — 解像度不足やぼやけた画像は品質基準を下回る
  5. ロゴ未掲載 — 広告主の特定が困難なクリエイティブは非承認になりやすい

審査基準の詳細はLINE広告審査ガイドラインで確認できます。

少ない素材で効果を最大化する運用テクニック

3サイズ体制での運用モデル

広告運用の現場では、全配信面に個別最適化したクリエイティブを用意するのは現実的ではありません。以下の3サイズ体制で運用を始め、データを見ながら拡張するアプローチが効率的です。

フェーズ 用意するサイズ カバーできる配信面 想定CPM
Phase 1 1200x628のみ トークリスト・NEWS・VOOM・ウォレット 400〜600円
Phase 2 +1080x1080追加 +LINE BLOG・ポイントクラブ 350〜550円
Phase 3 +動画1080x1080追加 動画対応面も配信可能 300〜500円

ABテストで検証すべき要素

クリエイティブサイズの最適化と並行して、以下の要素をABテストで検証すると費用対効果が改善しやすくなります。

  • サイズの比較: 1200x628 vs 1080x1080(同じビジュアルで配信面ごとのCTR差を測定)
  • テキスト量の比較: テキスト多め vs ビジュアル中心(コンバージョン率への影響)
  • CTA位置の比較: 右下配置 vs 中央下配置(タップ率の差異)

1つの広告グループにつき3〜5パターンのクリエイティブを入稿し、2週間以上・1,000インプレッション以上のデータが蓄積された段階で判断するのが基本的な運用サイクルです。

リサイズ効率化ツールの活用

複数サイズの素材制作を効率化するには、以下のツールが実務でよく使われています。

  • Canva Pro — テンプレートから1200x628 → 1080x1080への自動リサイズが可能
  • Adobe Express — Creative Cloudとの連携で元データからのリサイズが容易
  • LINE Creative Lab — LINE広告に特化した無料のクリエイティブ制作ツール

LINE Creative LabはLINE for Businessから無料で利用でき、広告サイズのテンプレートが揃っています。初めてLINE広告のクリエイティブを制作する場合はここから始めるのが手軽です。

まとめ

LINE広告のクリエイティブサイズは、成果を左右する基本かつ重要な要素です。2026年時点の入稿規定を踏まえ、以下の手順で対応を進めてください。

ステップ 具体的なアクション
1. 基本サイズの制作 1200 x 628(1.91:1)を最優先で制作する
2. 正方形サイズの追加 1080 x 1080(1:1)でNEWS面・BLOG面のカバー率を上げる
3. 動画素材の検討 15秒以内の動画(1080x1080)でエンゲージメント向上を狙う
4. セーフゾーンの確認 重要要素を中央80%に収め、トリミングリスクを排除する
5. ABテストの実施 サイズ別のCTR・CVRを2週間以上計測し、最適な組み合わせを特定する

LINE広告の費用対効果を最大化するには、サイズ設定だけでなく配信設定や入札戦略との組み合わせが重要です。LINE広告の運用を外部に委託する場合の選び方はLINE広告代理店の選び方ガイドで解説しています。

くるみでは、LINE広告のクリエイティブ制作から運用改善まで一気通貫で支援しています。「サイズは合っているのに成果が出ない」「クリエイティブの改善方向がわからない」という課題がありましたら、お気軽にご相談ください。