LP改善で最初にやるべきことは何か

「LP改善が必要だとわかっているが、何から手をつければいいかわからない」——多くのマーケターが直面する課題です。

LP改善の優先順位を誤ると、時間とコストをかけても成果が出ません。たとえばフォームを改善しても、そもそもファーストビューで離脱が多ければ効果は限定的です。

LP改善の正しい優先順位は「①ファーストビュー ②CTA ③フォーム ④コンテンツ構成」です。この順番で改善を進めることで、CVRが20〜50%向上した事例が業界で多数報告されています。本記事では、LP改善の具体的な手順と各施策のポイントを解説します。

LP改善前に必ず確認すべきデータ

感覚でLP改善を進めるのは最悪の選択です。まず以下のデータを収集・分析しましょう。

確認必須の4指標

1. 直帰率 70%以上の場合、ファーストビューに問題があります。ユーザーがランディング直後に「自分には関係ない」と判断している可能性が高いです。

2. スクロール深度 Googleアナリティクスの「スクロール」イベントで確認できます。ページの50%未満しかスクロールされていない場合、重要な訴求ポイントが「見られていない」状態です。

3. CTAクリック率 ヒートマップツールやGoogleタグマネージャーのイベント計測で確認します。CTAのクリック率が1%未満の場合は改善が必要です。

4. フォーム離脱率 フォームに到達したユーザーのうち、送信せず離脱した割合です。60%以上なら入力ハードルを下げる改善が有効です。

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ファーストビュー改善の具体的な施策

LP改善で最もCVRへのインパクトが大きいのがファーストビューです。以下のチェックリストで現状を確認してください。

ファーストビュー改善チェックリスト

  • キャッチコピーは5秒で価値が伝わるか

    • NG例:「総合的なマーケティング支援サービス」
    • OK例:「広告費を変えずに問い合わせを2倍にする方法」
  • ターゲットが明確か

    • 「〇〇でお悩みの方へ」「〇〇をお使いの方に」などで対象を明示
  • CTAが目立つか

    • ボタン色はページ内で最も目立つ色を使用
    • ボタン文言は具体的なアクション(「今すぐ無料で試す」)
  • スマートフォン表示で見やすいか

    • 現在のLPトラフィックの60〜70%はスマートフォンです
    • フォントサイズ16px以上、タップできるボタンサイズ44px以上

改善による期待効果

ファーストビューのキャッチコピーをABテストで改善した場合、CVRが**+20〜50%**向上した事例が多数報告されています。特にスマートフォン最適化は即効性が高く、改善後1週間でコンバージョンが増加するケースが多いです。

CTA・フォーム改善で取りこぼしをなくす方法

ファーストビューで興味を引いた後、CTAとフォームで最終的なコンバージョンが決まります。

CTA改善の3つのポイント

1. 文言をアクション指向に変更 「お問い合わせ」→「30秒で無料相談を予約する」のように、具体的なアクションと得られるメリットを組み込むと、クリック率が向上します。

2. 設置箇所を増やす LPのファーストビュー・中間・末尾の最低3箇所にCTAを設置します。スクロールに応じてCTAが追従するスティッキーボタンも有効です。

3. 緊急性・希少性の訴求 「今なら初月無料」「残り3席」といった限定性を加えることで、先延ばし心理を防ぎクリック率が上がります。

フォーム最適化の即効施策

フォームはLP改善の中で最も「すぐに成果が出やすい」領域です。

フォームの入力項目を1つ削減するごとに、コンバージョン率が約5〜10%改善するというデータがあります。

実施すべき改善(費用ゼロで可能なもの)

  • 「会社名」「役職」など任意項目をフォームから削除
  • プレースホルダーテキストで入力例を示す
  • エラーメッセージをわかりやすい日本語に変更(「入力エラー」→「電話番号はハイフンなしで入力してください」)
  • フォーム上部に「入力時間:約1分」と明記して心理的ハードルを下げる

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LP改善を継続するための体制づくり

一度の改修では限界があります。LP改善を継続的な仕組みとして確立するための体制を解説します。

月次LP改善サイクルの設計

第1週: データ確認と仮説立案

  • Googleアナリティクスで前月との指標比較
  • ヒートマップで変化点の確認
  • 改善仮説を2〜3個リストアップ

第2〜4週: ABテスト実施

  • 最優先仮説でABテスト(最低2週間・1,000PV以上)
  • 統計的有意差の確認(信頼度95%以上)

月末: 結果レビューと翌月計画

  • 勝ちバリエーションの本番反映
  • 翌月の改善テーマ設定

社内体制と外部支援の使い分け

体制 月額コスト 向いている企業
完全内製 ツール費用のみ(3〜15万円) LPO担当者がいる企業
一部外注 20〜50万円 リソースは限られるが成果を急ぐ場合
フルアウトソース 50万円〜 LPO専門知識がなく大きな改善が必要な場合

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まとめ:LP改善は優先順位と継続が全て

LP改善で成果を出すための要点をまとめます。

改善の優先順位を守る ①ファーストビュー → ②CTA → ③フォーム → ④コンテンツ構成の順で進める

データで課題を特定する 直帰率・スクロール深度・CTAクリック率・フォーム離脱率の4指標を起点に仮説を立てる

ABテストで検証する 最低2週間・1,000PV以上のデータで統計的有意差を確認してから採用判断

継続サイクルを確立する 月1回のテストを継続することで、半年後のCVRが1.5〜2倍になる事例が多数あります

まずは無料のMicrosoft Clarityでヒートマップを設置し、現状のユーザー行動を把握することから始めましょう。