堀江貴文のAI広告とは?本物となりすましの違い
堀江貴文さんがAI投資を勧める広告は、なりすましの詐欺広告として報じられています。SNSや動画サイトで見かけた広告が本物かを確かめたい人と、AIを使った広告を出す企業の担当者に向けて整理します。広告とAIの関係を広く知りたい場合は、AIマーケティングの全体像もあわせてご覧ください。
堀江貴文さんのAI広告とは:報道されているなりすまし広告
「堀江貴文のAI広告」「ホリエモンのAI広告」と呼ばれるものの多くは、本人の名前や写真を無断で使った広告です。@niftyセキュリティ編集部の解説(2025年9月)は、FacebookやInstagram、YouTube上の詐欺広告を取り上げています。著名人の名前と写真を無断で使い、投資を勧誘する広告が増えているという内容です。
堀江さん本人も、自分の名前や顔写真、声が勝手に使われていると2025年5月にXへ投稿しました。AIで著名人の顔や声を合成した偽動画が量産されている、という指摘も同じ投稿にあります(堀江貴文さんのX投稿)。
本物となりすましの違いを比較表で確認
私たち株式会社くるみは、報道されているなりすまし詐欺広告と、本人や運営元がたどれる広告の違いを表に整理しました。見る行は、広告の中身、誘導先、発信元、公式の告知の4つです。投資の勧誘でLINE登録へ進ませる広告は、堀江貴文さんのなりすまし広告を疑います。

- 広告の中身:なりすましは投資の勧誘、たどれる広告は講座や事業の案内です。
- 誘導先:なりすましはLINE登録へ進ませ、たどれる広告は公式サイトへつながります。
- 発信元:なりすましは不明な名義で出され、たどれる広告は本人や運営の名義で出ます。
- 公式の告知:なりすましは公式発信を探しても見つからない一方、たどれる広告は公式で一致します。
本物の広告の事例:ホリエモンAI学校とMetaの誤認
堀江さんの名前が付く広告が、すべて偽物というわけではありません。ホリエモンAI学校は、堀江さんをプロデューサーに迎えて開校した実在のオンラインスクールです。ITmediaの2024年4月19日の記事が、運営会社の発表とあわせて伝えています。
同記事によると、運営会社はMeta広告(旧Facebook広告)のアカウントを凍結されたと発表しました。運営会社は、なりすまし詐欺広告と間違えられた可能性を指摘しています(ITmedia)。
名前だけで偽物と決めると、実在する事業の広告まで疑うことになります。表の4行で、広告の中身と誘導先、発信元、公式の告知を順に確かめてください。
仕組み:AIで作る偽の本人動画からLINE勧誘まで
偽広告は、本人風の動画で関心を引き、LINEへ誘導して入金させます。流れは、偽広告が出る、偽サイトへ、LINE登録、劇場型の勧誘、入金を要求の5工程です。報道とセキュリティ解説で共通して挙げられている手口を、順番に並べました。

- 偽広告が出る:本人風の動画や画像が、SNSや動画サイトの広告枠に表示されます。
- 偽サイトへ:広告を押すと、記事風のページに飛びます。
- LINE登録:ページからLINEの登録を促され、グループに招かれます。
- 劇場型の勧誘:助手や仲間役が登場し、もうかったという会話で信用させます。
- 入金を要求:投資の名目で、指定の口座へ振り込ませます。
入口の仕組み:AIで作る偽の本人動画(ディープフェイク)
入口に使われるのは、ディープフェイク(AIで合成した偽の動画や音声)です。現代ビジネスの2026年1月の記事は、著名人が投資法を語りかける動画広告を取り上げています。それらはAIで作られた偽物だと、専門家の説明を引いて伝えています。
ディープフェイクの広告は、本人が話しているように見える点が特徴です。堀江さん本人も、ぱっと見ただけでは本物と見分けがつかないものが増えていると投稿しています(2025年5月、X)。見た目の自然さは、本物かどうかの根拠になりません。
LINE登録から入金要求までの流れ
現代ビジネス(2026年1月)によると、広告を押した先では「詳しいことはLINEで」と誘導されます。LINEのグループには、なりすましの著名人と多数の参加者がいます。参加者の正体は、詐欺グループが用意したサクラやAIボットだと同記事は説明しています。
利益が出ているように見せる偽の取引画面も使われます。はじめは少額を出金させて安心させ、信用したところで高額を振り込ませる流れが典型だといいます。最後は連絡が取れなくなります。
北海道放送の2025年10月の報道も、同じ入口を伝えています。「堀江貴文さんが推奨するAI投資」とうたうサイトをきっかけに、指南役を名乗る男女を信じた被害です。堀江貴文さんのAI投資の広告と称するものは、SNS型投資詐欺の手口の入口に当たります。
広告の原理の悪用:何を見せるかで集まる人が決まる
ホリエモンの偽広告は、広告の原理をそのまま悪用しています。著名人の顔という強いクリエイティブ(広告に使う画像・動画・文章)が、もうけ話に関心がある人を集めているためです。広告の効き目は「誰に当てるか」より「何を見せるか」で決まります。
私たちは広告運用の支援で、この原理を「クリエイティブがターゲットを連れてくる」と表現しています。偽広告が投資に関心のある人へ届くのは、同じ原理が悪い方向に使われた結果です。
見分け方:被害に遭わないためのチェックポイント
著名人の投資話でLINEへ誘導する広告は、偽広告を疑います。チェック表は、著名人の投資話、LINEへ誘導、必ずもうかる、口の動きが不自然、公式に告知なしの5項目です。◎は1つでも当てはまれば疑う項目、○は合わせて確かめる補助の判断材料です。

- 著名人の投資話(◎):著名人が特定の投資や銘柄を勧める広告は、なりすましとして報じられています。
- LINEへ誘導(◎):広告や記事風のページからLINEの登録へ進ませるものは、勧誘の入口です。
- 必ずもうかる(◎):投資に確実はなく、利益を断定する表現そのものが疑う材料です。
- 口の動きが不自然(○):音声と口の動きのずれは手がかりになりますが、自然に見える偽動画もあります。
- 公式に告知なし(○):本人の公式サイトやSNSに同じ案内がなければ、本人の広告とは確かめられません。
判断の基準:見た目より公式発信で確かめる
AIの動画は精度が上がっているので、見た目の不自然さだけには頼れません。確かめる先は、本人の公式サイトと本人のSNSです。広告と同じ内容の告知が、公式に出ているかを見ます。
堀江貴文さんの詐欺広告については、本人がXで注意を呼びかけています。著名人のなりすまし詐欺広告は、堀江さんに限らず複数の著名人で報じられています。名前が変わっても、詐欺広告の見分け方は同じです。
クリックや登録をしてしまったときの注意点
広告を押してしまった場合も、LINEに登録してしまった場合も、初動は共通です。渡さない、払わない、残す、相談する、の順で動きます。
- 個人情報を渡さない:氏名、電話番号、口座情報、本人確認書類の画像を送りません。
- 入金しない:追加の入金を求められても、振り込みません。
- 記録を残す:広告の画面、やり取り、振込先の情報を保存します。
- 公的な相談窓口へ:警察相談専用電話や消費者ホットラインに相談します。
LINEに登録した場合は、グループを退会し、相手をブロックします。すでに振り込んだ場合は、振込先の金融機関と警察へ早めに連絡してください。窓口の番号は、警察庁と消費者庁の公式サイトで確認できます。
なりすまし広告の通報手順
見かけた偽広告は、表示されたSNSや動画サイトの報告機能から通報できます。堀江さんは、詐欺広告の報告フォームを作成したとXで案内しています(2025年5月時点)。フォームの場所は、本人の公式発信からたどってください。
堀江さんは同じ投稿で、本人に報告してもらっても意味はないと述べています。警察に被害届を出すか、プラットフォームに直接指摘するほうが効果的だという説明です。なりすまし広告の通報は、媒体と警察の2か所が基本になります。
裁判・法律・プラットフォームの対応(2026年9月時点)
裁判と媒体の審査は進んでいますが、自衛が前提の段階です。2026年9月時点で報じられている内容を、裁判、法律、媒体の審査、本人の発信の4項目に分けました。法規や審査の運用は変わる可能性があるので、各項目に時点を付けています。

- 裁判:東京地裁が、偽広告をめぐる訴訟で口座を提供した会社に賠償を命じたと報じられました(2024年6月)。
- 法律:AIの研究開発や活用を進める法律が成立しましたが、罰則は設けられていません(2025年5月)。
- 媒体の審査:Metaが対策の声明を出した一方、正規の広告が誤認されたとみられる例も報じられました(2024年4月)。
- 本人の発信:堀江さん自身が、Xで詐欺広告を問題視する投稿をしています(2025年5月)。
| 項目 | 報じられた内容 | 媒体・時点 |
|---|---|---|
| 裁判 | 東京地裁が口座提供会社に賠償を命令 | 日本経済新聞、2024年6月 |
| 法律 | 罰則のないAI関連の法律が成立 | 中日スポーツ、2025年5月 |
| 媒体の審査 | Metaが対策を表明、正規広告の誤認とみられる例も | ITmedia、2024年4月 |
| 本人の発信 | 詐欺広告を問題視し、報告フォームを案内 | 堀江さんのX、2025年5月 |
裁判の事例:東京地裁が口座提供会社に賠償命令
日本経済新聞の2024年6月の記事が、堀江貴文さんの詐欺広告をめぐる判決を伝えています。原告は、堀江さんが優良株を教えるとかたるFacebook上の広告から誘導された男性です。男性は、送金用の口座を提供した広告業者に損害賠償を求めました。
東京地裁は、業者に全額の支払いを命じました。業者側は答弁書を出さず、口頭弁論にも出廷しなかったと報じられています。裁判官は、業者が氏名不詳者と共謀して金銭をだまし取ったと判断しました。
法律の現状:罰則のないAI関連の法律
中日スポーツの2025年5月28日の記事によると、AIに特化した新法が同日の参院本会議で可決、成立しました。悪質な行為には国が事業者を調査、指導すると定める一方、罰則はありません。リスク対応の実効性が課題だという指摘も、同記事は紹介しています。
堀江さんはXで「罰則なかったら詐欺広告野放しやん」と投稿したと報じられました。堀江さん自身が詐欺広告に使われる被害に遭っている点も、同記事に書かれています。
媒体の審査:Metaの対応とYouTube広告への声
ITmedia(2024年4月)によると、Metaは2024年4月16日に、なりすまし詐欺広告への対策に関する声明を公表しました。その3日後に、ホリエモンAI学校の運営会社が広告アカウントの凍結を発表しています。運営会社は再審査を請求したものの、凍結が続いていると説明しました。
YouTube広告については、公式ヘルプコミュニティに、投資詐欺広告が流れることについての利用者の投稿があります(YouTubeヘルプコミュニティ)。
Meta広告を出す側は、配信と審査の仕組みを知っておくと、止まったときの対応を決めやすくなります。詳しくはMeta広告のAdvantage+の解説をご覧ください。
本人の発信:Xでの注意喚起と報告フォーム
堀江さんは2025年5月のX投稿で、詐欺広告の存在をプラットフォーム側へ繰り返し伝え、通報もしてきたと述べています。ホリエモンAI学校でこの問題を事例研究として取り上げ、注意喚起をしていく考えも示しました。
4項目とも、偽広告が表示されなくなることまでは約束していません。2026年9月時点では、見る側がチェック表の5項目で確かめる自衛が前提になります。
企業がAI広告を出すときの備え:誤認されない運用
確認する項目は、権利・表現・誘導先の3つです。AIで広告を作ると、制作から入稿までの時間が短くなります。図は、作って即入稿する運用と、確認して入稿する運用の違いです。

- 作って即入稿:AIで作った広告を人の確認を通さずに出す運用で、権利や表現の問題に気付けません。
- 確認して入稿:権利・表現・誘導先を人が確認してから出す運用で、誤認されやすい要素を配信前に直せます。
確認の基準:権利・表現・誘導先の3項目
3項目の基準を表にまとめました。どれも、なりすまし詐欺広告に共通する特徴の裏返しです。
| 確認する項目 | 基準 | 避ける例 |
|---|---|---|
| 権利 | 実在の人物の顔・声・名前を許諾なしに使わない | 著名人に似せた人物や声の生成 |
| 表現 | 利益や効果を断定しない | 「必ずもうかる」などの言い切り |
| 誘導先 | 広告主と運営者がたどれる公式ページにする | 運営者の記載がないページ |
ホリエモンAI学校の広告は、実在する事業の広告でしたが、誤認とみられる対応を受けたと報じられました(ITmedia、2024年4月)。AI広告のなりすまし対策は、偽物を作らないことに加えて、偽物に見えない状態を整えることまで含みます。誘導先で広告主と運営者がたどれるかは、配信前に確かめられる項目です。
よく見るパターンと注意点
複数の支援で、よく見るパターンがあります。AIで画像や文章を量産できるようになり、確認の担当と手順が決まらないまま入稿が進む形です。この節の内容は、匿名の自社支援記録で第三者未検証です。
堀江さんのAI広告のように著名人の名前で検索される領域では、見る側の警戒も強くなっています。実在の人物を起用する広告は、許諾の範囲と、本人や運営の公式発信で同じ告知が出ているかをそろえます。見る側がチェック表で確かめたときに、公式で一致する状態にしておくためです。
運用の手順:くるみバディ広告学習ループ
私たちの運用は、くるみバディ広告学習ループという手順に沿っています。配信結果を読み、次の制作に戻し、人が確認してから入稿します。私たちはこの手順で回しています。
広告運用の支援内容は、マーケティング支援のページにまとめています。広告の基礎から整理したい場合は、詳しくはデジタルマーケティングの基本をご覧ください。
堀江貴文のAI広告についてよくある質問
投資を勧めるものはなりすましを疑い、公式発信で確かめます。検索されることの多い疑問に、1問ずつ答えます。
ホリエモンのAI広告は本物ですか
投資を勧めるものは、本人になりすました詐欺広告として報じられています。堀江貴文さん本人も、名前や顔写真、声が無断で使われているとXに投稿しています(2025年5月)。見た目では判断せず、本人の公式サイトやSNSに同じ告知があるかを確かめてください。
堀江さんのAI広告をクリックしてしまったらどうすればよいですか
個人情報を渡さず、入金もしないでください。LINEに登録した場合は、グループを退会して相手をブロックします。不安が残るときや振り込んでしまったときは、警察相談専用電話や消費者ホットラインなどの公的な相談窓口と、振込先の金融機関へ連絡します。
ホリエモンAI学校の広告は詐欺ですか
なりすまし詐欺広告とは別の、実在する事業の広告です。ホリエモンAI学校は、堀江貴文さんをプロデューサーに迎えたオンラインスクールです。ITmedia(2024年4月)は、同校の広告アカウントがMetaに凍結され、運営会社が詐欺広告と間違えられた可能性を指摘したと報じています。
企業がAIで著名人に似せた広告を作ってもよいですか
本人の許諾なしに、顔・声・名前を使う広告は作りません。似せただけでも、見る人が本人の推薦と受け取れば、なりすましと同じ誤認を生みます。実在の人物を起用する場合は、許諾の範囲を書面で確認し、誘導先に広告主と運営者を明記します。
偽広告を見つけたらどこに通報すればよいですか
広告が表示されたSNSや動画サイトの報告機能から通報できます。堀江貴文さんは、詐欺広告の報告フォームを作成したとXで案内しています(2025年5月時点)。被害に遭った場合は、本人への報告ではなく、警察への相談や被害届を優先してください。
まとめ:投資を勧める広告は公式で確かめる
投資を勧める堀江貴文さんの広告はなりすましを疑い、公式発信で確かめます。堀江貴文さんのAI広告、ホリエモンのAI広告と呼ばれるものには、報道されている偽物と、運営元がたどれる本物があります。違いは、広告の中身、誘導先、発信元、公式の告知の4行で見分けます。

- 広告の中身:投資の勧誘か、講座や事業の案内かを見ます。
- 誘導先:LINE登録か、公式サイトかを見ます。
- 発信元:不明な名義か、本人や運営の名義かを見ます。
- 公式の告知:見つからないか、公式で一致するかを見ます。
見る側の判断基準:チェック表の5項目
見る側の次の一手は、チェック表の5項目です。著名人の投資話、LINEへ誘導、必ずもうかるの3つは、1つでも当てはまれば疑います。口の動きが不自然、公式に告知なしの2つは、合わせて確かめる材料です。
裁判や媒体の審査は進んでいますが、2026年9月時点では自衛が前提になります。登録や入金の前に、本人の公式サイトとSNSを確かめてください。
出す側の手順:権利・表現・誘導先の確認
出す側の次の一手は、権利・表現・誘導先の確認です。実在の人物を許諾なしに使わず、利益を断定せず、広告主と運営者がたどれるページへ誘導します。AIで作った広告ほど、人の確認を挟んでから入稿します。
AIを広告や業務のどこから安全に取り入れるかを整理したい企業の方は、おきかえくんのページをご覧ください。取り入れる順番を決めるところから確認できます。
