LINE広告費用の基本:何にいくら払うのか

LINE広告の費用は「媒体費(広告費)」と、代理店や代行会社に依頼する場合の「運用手数料」の2つで構成されます。自社で運用する場合は媒体費のみが発生します。

LINE広告の課金方式は目的に応じて選択でき、主に以下の3種類があります。

課金方式 概要 相場
CPC(クリック課金) 広告がクリックされたときに課金 30〜90円/クリック
CPM(インプレッション課金) 1,000回表示されるごとに課金 400〜1,000円/1,000回
CPF(友だち追加課金) LINE公式アカウントに友だち追加されると課金 100〜300円/件

LINE広告ならではの特徴はCPF(友だち追加単価)という課金方式です。他のSNS媒体には存在しない独自の指標で、LINE公式アカウントへの友だち追加を直接のコンバージョンとして計測・最適化できます。

最低出稿金額は設定上200円/日からですが、実際に成果が出るのは月5万円以上の予算からです。

LINE広告のCPF(友だち追加単価)の相場と設計

LINE広告の最大の特徴であるCPF(友だち追加単価)について、詳しく解説します。

CPFの業種別相場

業種 CPF相場
EC・通販(日用品・食品) 100〜200円
美容・コスメ 150〜250円
飲食・デリバリー 80〜150円
教育・スクール 200〜400円
不動産 300〜600円
BtoB(法人向け) 400〜1,000円

CPFから逆算する予算設計

友だち追加後のビジネス価値(LTV)を踏まえてCPF目標を設定することが重要です。

計算例:

  • 目標: 月500人の友だち追加
  • 目標CPF: 200円
  • 必要な広告費: 200円 × 500人 = 10万円/月

LTVとの照合:

  • 友だち追加後の購買転換率: 20%
  • 平均購買金額: 5,000円
  • 1友だちあたりのLTV: 5,000円 × 20% = 1,000円
  • CPF 200円に対してLTV 1,000円 → ROI 400%

LTV計算ができれば、許容CPFの上限を合理的に設定できます。CPFが高すぎても、友だち追加後の転換率が高ければ十分ペイします。

LINE広告の配信面と費用効率の違い

LINE広告は複数の配信面(プレースメント)があり、配信面によって費用効率が異なります。

LINE広告の主要配信面

LINEタイムライン

  • ユーザーのタイムラインに投稿形式で表示
  • CPM相場: 400〜800円
  • 特徴: エンゲージメント(いいね・コメント)が付きやすく認知向け

LINEニュース

  • LINEアプリのニュースタブに表示
  • CPM相場: 500〜1,000円
  • 特徴: 情報収集モードのユーザーにリーチしやすい

LINEマンガ

  • LINEマンガアプリの読み込みページに表示
  • CPM相場: 300〜600円
  • 特徴: 比較的低コストで若年層にリーチ可能

LINEポイントクラブ

  • ポイント関連コンテンツに表示
  • 特徴: 購買意欲の高いユーザーが多い

スマートチャンネル(トーク画面上部)

  • トーク画面の上部に表示される最も目立つ配信面
  • CPM相場: 700〜1,500円
  • 特徴: 閲覧率が高く友だち追加との親和性が高い

自動配置 vs 手動配置

LINE広告マネージャーでは「自動配置(LINE公式推奨)」と「手動配置」を選択できます。特定の配信面に集中させたい場合を除き、自動配置でAlgorithmに任せると費用効率が上がる傾向があります。

予算規模別のLINE広告運用戦略

月額の広告予算規模に応じた最適なLINE広告の運用戦略を解説します。

月5〜20万円:テスト・学習フェーズ

やること

  • CPF目標を設定し、友だち追加コンバージョンに最適化
  • 2〜3種類の広告クリエイティブでA/Bテスト
  • LINE公式アカウントのあいさつメッセージを最適化

期待値

  • 月250〜1,000件の友だち追加(CPF 200円の場合)
  • 運用データの蓄積が主目的

月20〜100万円:最適化・拡大フェーズ

やること

  • 勝ちクリエイティブのスケール(予算増加)
  • リターゲティング(サイト訪問者へのアプローチ)の追加
  • 友だち追加後のメッセージ配信シナリオとの連携

期待値

  • ROAS 200〜500%(EC・通販系)
  • CPFの安定化と月間友だち追加数の増加

月100万円以上:スケール・統合フェーズ

やること

  • LINE広告とMeta広告の予算配分の最適化
  • 精度の高いオーディエンスデータ(購買者リスト)の活用
  • LINEミニアプリや公式アカウントのメッセージ配信との完全連携

期待値

  • 大規模友だち獲得とリピート購買の自動化
  • 広告費を超えるLTV設計の完成

LINE広告費用を最適化するためのクリエイティブ戦略

LINE広告の費用対効果はクリエイティブの質に直結します。CPFを下げてROASを高めるためのクリエイティブ戦略を解説します。

LINE広告の推奨クリエイティブ仕様

形式 推奨サイズ 特徴
静止画(正方形) 1080×1080px 汎用性が高く制作コスト低
静止画(横長) 1200×628px フィード配信に最適
動画 1080×1080px または 1920×1080px エンゲージメント高い

CPFを下げるクリエイティブの要件

友だち追加への導線を明確に 「LINEで友だち追加する」「LINE公式アカウントをフォロー」という行動が明確に伝わるクリエイティブが重要です。

特典・インセンティブの訴求 「友だち追加でクーポン配布」「LINE限定情報を配信」など、友だち追加のメリットを具体的に伝えると転換率が上がります。

LINEブランドカラーとの調和 LINEのグリーン(#06C755)に近いカラーを使ったクリエイティブは、LINE画面内での視認性が高まりCTRが改善する傾向があります。

広告ライブラリを使った競合分析

Meta広告ライブラリでは競合のInstagram/Facebook広告を確認できます。LINE広告専用のライブラリはありませんが、競合がLINEと連動させているキャンペーンのクリエイティブパターンを参考にして自社のLINE広告に応用することができます。

まとめ:LINE広告費用を賢く設計するための3ステップ

LINE広告の費用設計は、①LTVから許容CPFを逆算する、②月額目標友だち追加数から必要広告費を計算する、③段階的に予算を拡大する、の3ステップが基本です。

CPF相場は業種によって100〜600円と幅があり、ROAS 200〜500%が達成できるビジネスモデルかどうかを事前に検討することが重要です。

最初は月5〜10万円のテスト予算からスタートし、CPFと友だち追加後の転換率データが揃ったタイミングで予算を拡大する進め方が、LINE広告費用のリスクを最小化する最善策です。