LINE広告を始める前の準備と必要なもの

LINE広告(LINE Ads Platform)は、LINEヤフー株式会社が提供するSNS広告プラットフォームです。国内月間アクティブユーザー9,700万人以上のLINEに広告を配信でき、トーク画面・タイムライン・LINEニュース・LINEマンガなど多彩な配信面が特徴です。

LINE広告を始めるために必要なもの:

  1. LINE Business ID(無料で取得可能)
  2. LINE公式アカウント(友だち追加型広告に必要)
  3. クレジットカード(支払い用)
  4. 広告で使用する画像・動画素材
  5. 広告のリンク先となるウェブサイト

最低出稿金額: 1日300円(月額約9,000円)から配信可能ですが、効果的な運用には月額5〜10万円以上を推奨します。

配信開始までの大まかな流れ:

  • アカウント開設(30分〜1時間)
  • LINE Tagの設置(1〜3日)
  • キャンペーン・広告セット・広告の設定(1〜2時間)
  • 審査(通常1〜3営業日)
  • 配信開始

ステップ1:LINE広告アカウントの開設手順

アカウント開設の手順

1. LINE Business IDの取得

LINE広告管理画面(account.line.biz)にアクセスし、LINE Business IDを作成します。個人のLINEアカウントとは別の企業用アカウントです。

2. LINE広告管理画面へのログイン

LINE Ads(https://ads.line.me)にアクセスし、LINE Business IDでログインします。

3. 広告アカウントの作成

初回ログイン後、広告アカウントの基本情報を入力します。

入力する情報:

  • アカウント名(社名 + 媒体名が推奨)
  • ビジネスカテゴリ
  • 通貨(JPY:日本円を選択)
  • タイムゾーン(Asia/Tokyo)

注意: 通貨・タイムゾーンは後から変更できないため、必ず確認して設定してください。

4. 支払い方法の登録

クレジットカード情報を登録します。VISA・Mastercard・JCBなど主要カードに対応しています。LINE広告は**前払い制(プリペイド)**のため、先に残高をチャージしてから広告が配信されます。

支払い方法 最低チャージ額
クレジットカード 5,000円〜
銀行振込 50,000円〜

ステップ2:LINE Tagの設置(コンバージョン計測の準備)

LINE TagはMeta PixelやGoogleタグに相当する、LINE広告の効果測定ツールです。広告配信前に必ず設置しましょう。

LINE Tagの種類

1. ベースコード

すべてのページに設置する基本タグ。サイト訪問者のデータを収集します。

2. コンバージョンコード

購入・問い合わせなどのコンバージョンページに設置します。

設置方法

GTM(Googleタグマネージャー)経由の設置(推奨)

  1. LINE広告管理画面の「LINE Tag」からタグIDを取得
  2. GTMで「カスタムHTMLタグ」を作成し、ベースコードを貼り付け
  3. 「全ページ」トリガーを設定して公開
  4. コンバージョンページにもコンバージョンコードを同様に設置

直接設置

HTMLの<head>タグ内にベースコードを貼り付けます。

設置確認

LINE Tag Helper(Chrome拡張機能)でタグが正しく発火しているか確認しましょう。

LINE Tag設置のポイント: LINE広告はプライバシーポリシーにLine Tagによるデータ収集を明記する必要があります。設置前にプライバシーポリシーの更新も忘れずに。

ステップ3:キャンペーンと広告セットの設定

LINE広告も「キャンペーン → 広告セット → 広告クリエイティブ」の3層構造で管理します。

キャンペーン設定

広告目的の選択

広告目的 主な用途
ウェブサイトへのアクセス LP・ECサイトへの誘導
ウェブサイトコンバージョン 購入・問い合わせの最大化
アプリのインストール アプリDL促進
友だち追加 LINE公式アカウントの友だち獲得
動画再生 ブランド認知・動画視聴
インプレッション 広告表示回数の最大化

広告セット設定(ターゲティング)

基本ターゲティング

  • 地域: 都道府県・市区町村・特定エリアの半径指定
  • 年齢: 15〜65歳で設定
  • 性別: 男性・女性・すべて
  • OS: iOS・Android・PC

オーディエンスターゲティング

  • 興味・関心オーディエンス: LINEでの行動データを元にターゲティング
  • 類似オーディエンス: 既存顧客に似たユーザーを自動生成
  • リターゲティング: LINE Tagで計測したウェブサイト訪問者
  • 友だちオーディエンス: LINE公式アカウントの友だちに配信

予算・スケジュール設定

設定項目 推奨設定
予算タイプ 日予算(管理しやすい)
最低日予算 300円〜(目安: 3,000〜5,000円)
入札方法 自動入札(初心者向け)

関連記事: Facebook広告のターゲティング完全ガイド

ステップ4:広告クリエイティブの作成と入稿

LINE広告のクリエイティブは、配信面(プレースメント)によってサイズや形式が異なります。

主要な広告フォーマット

フォーマット 配信面 推奨サイズ
スクエア画像 トーク・タイムライン 1,080×1,080px
縦型動画 スマートチャンネル 1,080×1,920px
横型動画 LINEニュース・タイムライン 1,280×720px
カルーセル タイムライン 1,080×1,080px × 2〜10枚

クリエイティブ作成の注意点

テキスト制限

  • メインテキスト: 最大100文字
  • 広告タイトル(見出し): 最大25文字
  • テキストは簡潔かつ明確なCTAを含める

禁止事項

  • 比較表現(「No.1」「最安値」など根拠のない表現)
  • 医薬品・健康食品に関する効能・効果の誇張
  • 著作権・商標権を侵害する素材の使用

入稿後の審査

LINE広告の審査は通常1〜3営業日かかります。審査中に変更を加えると審査がリセットされます。

審査落ちしやすいケース:

  • LPに必要な表記(会社概要・特定商取引法)が不足している
  • クリエイティブに過激・性的な表現が含まれる
  • 対象年齢の設定とクリエイティブの内容が不整合

関連記事: AdGuardによるLINE広告のブロック実態と広告主が取るべき対策

まとめ:LINE広告設定の成功ポイント

LINE広告は前払い制のためリスクが低く、日本国内に特化した高いリーチ力が魅力です。設定手順は複雑に見えますが、一つひとつのステップを丁寧に踏めば初心者でも配信を開始できます。

設定時の3大チェックポイント:

  1. LINE Tagが全ページに正しく設置されているか
  2. コンバージョン計測が正確に動作しているか
  3. 広告クリエイティブのサイズと規約に準拠しているか

配信開始後は最初の1〜2週間でCTRとCVRを確認し、CTRが0.5%を下回る場合はクリエイティブを、CVRが1%を下回る場合はLPを改善しましょう。PDCAを継続することで、成果は確実に向上していきます。