LINE広告を始めるために必要な事前準備

LINE広告(LINE Ads)はLINE株式会社が提供するSNS広告プラットフォームで、日本最大のメッセンジャーアプリ「LINE」上でユーザーに広告を配信できます。MAU約9,600万人という圧倒的なリーチ力が最大の特徴です。

LINE広告を設定するには、事前に以下を準備しておく必要があります。

  • LINE公式アカウント(LINE Business IDと紐付け)
  • LINE広告アカウント(LINE Business IDで作成)
  • 広告に使用するクリエイティブ(画像・動画・コピー)
  • 計測タグの設置(コンバージョン測定が必要な場合)
  • 最低予算: キャンペーン予算は最低1,000円/日から設定可能

これらが揃ったら、LINE広告管理画面(LAP:LINE Ads Platform)にアクセスして設定を開始します。

LINE広告アカウントの開設と初期設定手順

Step 1:LINE Business IDの作成

  1. https://account.line.biz/ にアクセス
  2. 「LINEアカウントで登録」または「メールアドレスで登録」を選択
  3. 企業情報(会社名・担当者名・連絡先)を入力して登録完了

Step 2:LINE広告アカウントの作成

  1. LINE広告管理画面(https://ads.line.me/)にアクセス
  2. 「アカウント作成」をクリック
  3. アカウント名・会社名・請求先情報を入力
  4. 支払い方法の設定: クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB)または銀行振込を選択
    • クレジットカード:即時配信開始可能
    • 銀行振込:入金確認後に配信開始(2〜3営業日)

Step 3:LINE公式アカウントとの紐付け

広告からLINE公式アカウントへの友だち追加を目的とする場合は、管理画面の「アカウント設定」からLINE公式アカウントを連携させます。

注意点: LINE広告アカウントと LINE公式アカウントは別サービスです。混同しないよう、作成時にそれぞれの目的を確認しておきましょう。

キャンペーン・広告グループ・広告の設定方法

LINE広告の3層構造を理解する

LINE広告は「キャンペーン → 広告グループ → 広告」の3層構造で管理されます。

キャンペーン設定

  1. 管理画面左メニューの「キャンペーン」→「新規作成」をクリック
  2. 目的を選択:
    • Webサイトへのアクセス
    • ウェブコンバージョン
    • アプリのインストール
    • 友だち追加
    • 動画の再生
  3. キャンペーン名と予算上限(任意)を設定

広告グループ設定

キャンペーンの下に広告グループを作成し、ターゲティングと入札方式を設定します。

  • 年齢: 15〜65歳以上(5歳刻みで指定可能)
  • 性別: 男性・女性・全体
  • 地域: 都道府県・市区町村単位
  • 興味関心: 約200カテゴリから選択
  • デバイス: iOS・Android・PCなど

入札方式の選択:

  • 上限クリック単価(CPC):クリック単価を上限設定。最小入札額は30円
  • 上限CPM:1,000インプレッション当たりの上限設定
  • 自動入札:Metaの機械学習による最適化(推奨)

広告設定

広告グループの下に個別の広告を作成します。1つの広告グループに最大50件の広告を登録できます。

関連記事: Facebook広告のターゲティング完全ガイド

LINE広告クリエイティブの入稿規定と作成のコツ

入稿規定(2024年最新)

フォーマット サイズ ファイル形式 容量上限
静止画(1:1) 1080×1080px JPG・PNG 10MB
静止画(1.91:1) 1200×628px JPG・PNG 10MB
動画 1080×1080px以上 MP4 200MB
カルーセル 1080×1080px JPG・PNG 各10MB

テキスト規定:

  • タイトル:40文字以内
  • 説明文(ボディテキスト):50文字以内
  • 画像内のテキスト占有率:20%以下(超えると審査で却下される可能性があります)

クリエイティブ作成のコツ

  1. ファーストビューで価値を伝える: LINEのタイムラインは流し見されやすいため、0.5秒で内容が伝わるビジュアルを使いましょう
  2. 数字を入れて具体性を上げる: 「最大50%OFF」「3日以内に届く」など具体的な数値が含まれるとCTRが向上します
  3. CTAボタンを明示する: 「今すぐ申し込む」「無料で試す」などの行動喚起テキストを明記します
  4. 動画は最初の3秒が勝負: 自動再生のため、3秒以内に商品・サービスのメリットを訴求しましょう

LINE広告のコンバージョン計測タグの設置方法

コンバージョン計測の設定手順

広告の成果(購入・問い合わせ・アプリインストールなど)を正確に計測するには、LINEタグ(LINEのコンバージョン計測タグ)をWebサイトに設置する必要があります。

設置手順

  1. 管理画面の「ツール」→「LINEタグ」を選択
  2. 「タグを追加」をクリックして、計測するコンバージョンの種類を選択
    • 購入・申し込み・問い合わせ・会員登録 など
  3. 生成されたタグをコピーし、以下のページに設置
    • 基本タグ: サイト全ページの <head> タグ内
    • コンバージョンタグ: サンクスページ(完了ページ)のみ
  4. タグ設置後、管理画面でシグナル受信状況を確認

GTM(Googleタグマネージャー)経由での設置

GTMを使っている場合は「カスタムHTML」タグとして設置するとコードの変更が不要で便利です。GTMでのLINEタグ設置はGTM公式のLINEタグテンプレートを使うと工数を削減できます。

計測タグが正しく機能しないと、自動入札がコンバージョンデータを参照できずCPAが下がりません。配信開始前に必ず動作確認しましょう。

まとめ:LINE広告設定のチェックリスト

LINE広告の設定は、アカウント開設→キャンペーン作成→広告グループのターゲティング設定→クリエイティブ入稿→コンバージョンタグ設置の5ステップで完了します。

配信前の最終チェックリスト:

  • LINE Business IDとLINE広告アカウントの紐付け完了
  • 支払い方法の設定完了
  • キャンペーン目的が事業目標と一致している
  • ターゲティング設定(年齢・地域・興味関心)の確認
  • クリエイティブが入稿規定(サイズ・テキスト比率)を満たしている
  • LINEタグの設置と計測動作確認が完了している

初めての場合は1日の予算を5,000〜10,000円に設定して1〜2週間テスト配信し、データを集めてから本格的な予算投下を検討しましょう。