LINE広告のやり方を4ステップで理解する
LINE広告のやり方は、大きく分けて「アカウント開設→キャンペーン作成→ターゲティング・クリエイティブ設定→配信開始」の4ステップで完結します。2026年4月時点でLINEの月間アクティブユーザー数は9,700万人を超え、日本の人口の約77%にリーチできる広告媒体です。
この記事の対象者
- LINE広告をこれから初めて出稿する担当者
- 管理画面の操作手順を画面ごとに把握したい方
- 配信後の改善サイクルまで一気に学びたい方
事前にLINE広告とは?費用・始め方・効果を徹底解説を読んでおくと、仕組みや課金モデルの理解がスムーズです。また費用感を先に知りたい場合はLINE広告の費用相場ガイドも参考になります。
この記事では、管理画面のスクリーンショットに沿いながら具体的な入力項目と推奨値を示します。初回配信までの所要時間は審査込みで3〜5営業日が目安です。
LINE広告のやり方ステップ1:アカウント開設と初期設定
LINE広告を始めるには、まずLINE公式アカウントとLINE広告アカウントの2つを用意します。それぞれの役割と開設手順を整理します。
LINE公式アカウントの開設
LINE for Business公式サイトからLINE公式アカウントを無料で作成できます。開設に必要な情報は以下の通りです。
| 入力項目 | 入力例 | 備考 |
|---|---|---|
| アカウント名 | くるみ株式会社 | ユーザーに表示される名前 |
| メールアドレス | ad@example.co.jp | 管理者通知の送信先 |
| 業種 | マーケティング・広告 | カテゴリから選択 |
| 会社/店舗名 | くるみ株式会社 | 請求書に記載される正式名称 |
LINE広告アカウントの作成
LINE公式アカウントを作成したら、LINE Ad Managerにログインし、広告アカウントを新規作成します。請求先情報としてクレジットカードの登録が求められます。法人の場合は請求書払いも選択でき、月額費用が100万円以上であれば担当営業が付くケースが多いです。
LINE Tagの設置
コンバージョン計測に不可欠なLINE Tag(ベースコード・コンバージョンコード・カスタムイベントコード)をWebサイトに設置します。GTM(Googleタグマネージャー)経由で設置すると、タグの管理・更新が容易です。GA4との連携も視野に入れる場合はGA4セットアップガイドも確認しておくと効率的です。
設置後はLINE Ad Managerの「LINE Tag」画面でステータスが「利用可能」になっていることを確認してください。反映まで最大24時間かかる場合があります。

LINE広告のやり方ステップ2:キャンペーン構成の設計
LINE広告はキャンペーン・広告グループ・広告の3階層で構成されます。この構造を理解してから設定に入ると、後の運用調整がスムーズになります。
キャンペーン目的の選択
LINE Ad Managerでキャンペーンを新規作成する際、最初に「キャンペーンの目的」を選択します。2026年時点で選択できる主な目的は以下の5つです。
| キャンペーン目的 | 最適な用途 | 課金方式 |
|---|---|---|
| ウェブサイトへのアクセス | LP・記事への集客 | CPC(クリック課金) |
| ウェブサイトコンバージョン | 問い合わせ・購入獲得 | CPC / oCPC |
| アプリインストール | アプリDL促進 | CPI(インストール課金) |
| 友だち追加 | LINE公式アカウントの友だち獲得 | CPF(友だち追加課金) |
| 動画の再生 | ブランディング・認知拡大 | CPM(インプレッション課金) |
初めて出稿する場合は「ウェブサイトコンバージョン」を選ぶのが手堅い選択です。コンバージョンデータが蓄積されると、LINEの自動入札が最適化されて配信効率が向上します。
予算と入札戦略の設定
キャンペーンの日予算は最低1,000円から設定できますが、自動入札の学習に十分なデータを集めるには日予算5,000〜10,000円がスタートラインです。入札戦略は「自動入札」を選択し、目標CPAを設定します。目標CPAは業界平均の1.2〜1.5倍を初期値にして、配信データを見ながら段階的に引き下げるのが定石です。
キャンペーンの命名規則
複数キャンペーンを運用する段階で混乱しないよう、命名規則を最初に決めておきます。推奨フォーマットは「目的_ターゲット_開始月」です。例:CV_30代女性_202604。命名規則を統一しておくと、レポート作成やA/Bテストの比較が格段に楽になります。

LINE広告のやり方ステップ3:ターゲティングとクリエイティブ
広告グループの作成では、ターゲティング(誰に届けるか)とクリエイティブ(何を見せるか)を設定します。この2つがLINE広告の成果を左右する核心部分です。
ターゲティングの種類と推奨設定
LINE広告で利用できる主なターゲティングは以下の通りです。
| ターゲティング種別 | 設定内容 | 初回配信の推奨 |
|---|---|---|
| デモグラフィック | 年齢・性別・地域・OS | 自社顧客データに合わせて設定 |
| 興味関心 | 18カテゴリ・300以上のセグメント | 3〜5個に絞る |
| 行動 | 購買行動・アプリ利用状況 | 任意(データ少ない初期は広めに) |
| オーディエンス | リターゲティング・類似ユーザー | LINE Tag設置後に利用可能 |
| 友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だちデータ | 友だち数1,000人以上で有効 |
初回配信では、デモグラフィックと興味関心を組み合わせた「コアターゲティング」から始めます。ターゲットを絞りすぎると配信ボリュームが不足し、自動入札の学習が進みません。推定リーチが50万人以上になるよう調整するのがポイントです。
クリエイティブの入稿仕様と制作のコツ
LINE広告の主要な配信面はトークリスト・LINE NEWS・LINE VOOM・ウォレットなどです。クリエイティブの入稿仕様を以下にまとめます。
| フォーマット | 画像サイズ | ファイル形式 | 最大容量 |
|---|---|---|---|
| Card | 1,200×628px | JPG / PNG | 5MB |
| Square | 1,080×1,080px | JPG / PNG | 5MB |
| カルーセル | 1,080×1,080px×最大10枚 | JPG / PNG | 各5MB |
| 動画 | 16:9 / 1:1 / 9:16 | MP4 | 1GB(最大120秒) |
成果を出すクリエイティブのポイントは3つあります。1つ目はタイトル文を20文字以内に収め、具体的な数字を含めること(例:「月額980円〜」「満足度96%」)。2つ目はCard画像の左側3分の1にメインビジュアルを配置すること(トークリストでは右側が切れる場合があるため)。3つ目は、同じ広告グループ内に3〜5本のクリエイティブを入稿し、自動最適化に判断材料を渡すことです。
審査基準と通過のポイント
LINE広告の審査は通常1〜3営業日で完了しますが、薬機法・景品表示法に関わる表現は差し戻しが発生しやすい領域です。LINE広告の審査ガイドラインを事前に確認し、「No.1」「最安」「効果を保証する表現」は使わないようにします。

配信開始後にやるべき改善サイクル
配信を開始したら、データを見ながらPDCAサイクルを回します。LINE広告で成果を伸ばしている運用者は「初期設定の時間より改善に費やす時間のほうが長い」のが共通点です。
初動チェック(配信開始〜3日目)
配信開始直後は、以下の指標を毎日確認します。
| 確認指標 | 正常範囲の目安 | 異常時の対処 |
|---|---|---|
| インプレッション | 日予算の80%以上消化 | ターゲットを広げる or 入札額を上げる |
| CTR(クリック率) | 0.3%〜1.0% | クリエイティブを差し替え |
| CVR(コンバージョン率) | 1%〜3%(業種による) | LPの改善を検討 |
| CPC(クリック単価) | 30〜150円 | 入札戦略の見直し |
日予算を消化しきれていない場合はターゲティングが狭すぎる可能性が高いため、興味関心カテゴリを1〜2つ追加するか、類似オーディエンスの拡張率を上げて調整します。
中期改善(1〜4週目)
1週間分のデータが蓄積されたら、クリエイティブ単位での成果比較を行います。CTRが平均の50%以下のクリエイティブは停止し、上位パフォーマーの要素(色味・コピー・CTA文言)を踏襲した新しいクリエイティブを追加投入します。
A/Bテストの基本を押さえたい場合はABテスト完全ガイドが参考になります。テスト対象は一度に1要素(画像 or コピー or ターゲティング)に限定し、変数を分離して効果を正しく測定します。
長期運用(1か月〜)
コンバージョンデータが40件以上蓄積されると、LINEの自動入札精度が安定します。この段階で目標CPAを段階的に引き下げ(5〜10%ずつ)、効率改善を図ります。また、リターゲティングオーディエンスの活用や、コンバージョン率最適化の手法を組み合わせることで、CPAをさらに抑えられます。月次レポートでは「CPA」「ROAS」「友だち追加単価」の3指標を定点観測し、投資判断の材料にします。
LINE広告で成果を出した配信事例
LINE広告の運用事例を2つ紹介します。いずれも初回配信から3か月以内に目標CPAを達成したケースです。
事例1:BtoC ECサイト(健康食品)
健康食品のECサイトが友だち追加広告を活用し、LINE公式アカウント経由の売上を構築した事例です。
| 指標 | 配信前 | 3か月後 |
|---|---|---|
| 友だち追加単価(CPF) | — | 187円 |
| 友だち数 | 2,100人 | 8,400人 |
| LINE経由月間売上 | 12万円 | 89万円 |
| LINE経由CVR | — | 4.2% |
成功のポイントは、友だち追加後に「初回限定クーポン」を即時配信するステップ配信シナリオを組んだことです。友だち追加から24時間以内のクーポン使用率は38%に達し、初回購入のハードルを大幅に下げました。
事例2:BtoB SaaS(勤怠管理ツール)
勤怠管理SaaSがウェブサイトコンバージョン広告を利用し、資料請求のCPAを改善した事例です。
| 指標 | 配信前(リスティング広告のみ) | LINE広告追加後 |
|---|---|---|
| 月間資料請求数 | 45件 | 72件(+60%) |
| CPA | 8,200円 | 5,100円(-38%) |
| CTR | 0.8%(検索広告) | 0.52%(LINE広告) |
| CVR | 2.1%(検索広告) | 1.8%(LINE広告) |
LINE広告単体のCTR・CVRはリスティング広告を下回ったものの、CPCが42円と低かったためCPAでは大幅に改善しました。30〜40代の管理職層を興味関心ターゲティングで絞り込んだことが、効率の良い配信につながっています。
LINE広告運用でよくある失敗とプロの対処法
LINE広告の運用現場で頻出するつまずきパターンと、実務で効果が確認されている対処法を紹介します。
失敗1:ターゲティングを絞りすぎて配信が出ない
初心者に多いミスが「理想の顧客像」に合わせてターゲティングを極端に絞ることです。推定リーチが10万人を下回ると、入札が通りにくくなり日予算を消化できません。対処法は、まず広めのターゲティングで配信し、コンバージョンデータが蓄積されてから類似オーディエンスで精度を高める2段階アプローチです。
失敗2:クリエイティブを1本しか入稿しない
クリエイティブが1本では自動最適化が機能せず、効果検証もできません。最低3本、できれば5本を初回から用意し、2週間後にパフォーマンス下位を入れ替えるローテーション運用を推奨します。制作リソースが限られる場合は、同じ画像でコピー違いのバリエーションを作るだけでもCTRに差が出ます。
失敗3:コンバージョン計測の設定漏れ
LINE Tagの設置を忘れたまま配信を開始し、コンバージョンデータが取れないケースは珍しくありません。配信開始前にLINE Ad Managerの「コンバージョン」画面でテストコンバージョンを発火させ、計測が正常に動作していることを確認します。GTM経由で設置している場合は、GTMのプレビューモードでタグの発火タイミングを検証してください。
失敗4:配信面を限定しすぎる
「トークリストだけに配信したい」という要望は多いですが、配信面を限定するとリーチが大幅に減少します。LINEの自動最適化に配信面の選択を委ねたほうが、結果的にCPAが低くなるケースが大半です。どうしても特定面を除外したい場合のみ、配信面を手動で調整してください。
まとめ
LINE広告のやり方は「アカウント開設→キャンペーン作成→ターゲティング・クリエイティブ設定→配信・改善」の4ステップです。
| ステップ | やるべきこと | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 1. アカウント開設 | LINE公式アカウント+広告アカウント作成、LINE Tag設置 | 1〜2時間 |
| 2. キャンペーン作成 | 目的選択、予算設定、命名規則の統一 | 30分〜1時間 |
| 3. ターゲティング・クリエイティブ | デモグラ+興味関心設定、3〜5本のクリエイティブ入稿 | 2〜3時間 |
| 4. 配信・改善 | 初動チェック→中期改善→長期運用のPDCA | 継続的 |
初回配信のハードルは決して高くなく、日予算5,000円からでも十分にテスト運用を開始できます。重要なのは配信開始後の改善サイクルであり、週次でCTR・CVR・CPAの3指標を確認しながらクリエイティブとターゲティングを調整し続けることが成果への近道です。
LINE広告の費用感やCPC相場をさらに詳しく知りたい方はLINE広告の費用・料金ガイドもご覧ください。
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