LINE広告バナーサイズの基本と配信面ごとの推奨規格

LINE広告で成果を出すにはバナーサイズの正確な把握が前提

LINE広告は月間アクティブユーザー9,700万人(2026年3月時点、LINE公式発表)にリーチできる国内最大級の広告プラットフォームです。しかし、配信面ごとに求められるバナーサイズが異なり、規定外の画像を入稿するとトリミングや審査落ちが発生します。

この記事では、LINE広告の全バナーサイズを配信面別に一覧表で整理し、入稿規定と制作のポイントを実務目線でまとめました。

この記事でわかること

  • 配信面ごとの推奨バナーサイズ・ファイル形式・容量制限
  • 静止画・動画それぞれの入稿仕様
  • クリック率を高めるクリエイティブ設計のコツ

LINE広告の全体像を先に押さえたい方へ

バナーサイズの前にLINE広告の仕組みや費用感を知りたい場合は、LINE広告の費用相場と予算の決め方で基礎を確認できます。

LINE広告の静止画バナーサイズ一覧【2026年最新】

配信面ごとの推奨サイズ早見表

LINE広告マネージャーで入稿可能な静止画バナーサイズは以下のとおりです。配信面によって推奨サイズが異なるため、主要3サイズ(1200×628、1080×1080、600×400)を用意すると大半の面をカバーできます。

配信面 推奨サイズ(px) アスペクト比 備考
トークリスト 600×400 3:2 小さいため文字量を絞る
LINE NEWS 1200×628 1.91:1 最も汎用性が高い
タイムライン 1080×1080 1:1 正方形で視認性が高い
LINE VOOM 1080×1080 1:1 タイムラインと共通
ウォレット 1200×628 1.91:1 NEWS面と同一仕様
LINE マンガ 1200×628 1.91:1 若年層リーチに有効
LINE ポイントクラブ 1200×628 1.91:1 ポイント訴求と相性良
LINE ショッピング 1080×1080 1:1 EC商材向き

入稿時のファイル要件

静止画の入稿規定は次のとおりです。規定を超えると審査段階でリジェクトされるため、制作時に確認してください。

  • ファイル形式: JPG / PNG
  • 最大ファイルサイズ: 10MB
  • 最小サイズ: 幅600px以上
  • テキスト占有率: 画像面積の20%以内を推奨(審査基準に明記はないが、20%超でCTRが低下する傾向がある)

汎用3サイズ運用のすすめ

全配信面に個別バナーを用意するのはコスト面で現実的ではありません。まずは以下の3サイズを制作し、配信データを見ながら面別の最適化に移行する段階的なアプローチが効率的です。

  1. 1200×628(横長) — LINE NEWS・ウォレットなど最多の配信面に対応
  2. 1080×1080(正方形) — タイムライン・VOOM・ショッピングをカバー
  3. 600×400(小型) — トークリスト専用、CTRに直結しやすい

LINE公式の入稿ガイドラインはLINE for Businessの広告フォーマットで確認できます。

LINE広告の動画バナーサイズと入稿規定

動画クリエイティブの推奨サイズ

2026年現在、LINE広告では動画フォーマットの配信面が拡大しています。静止画と同様にアスペクト比ベースで管理されており、以下の3パターンが基本です。

アスペクト比 推奨解像度 主な配信面 用途
16:9(横型) 1280×720以上 LINE NEWS、ウォレット 情報量の多い商材説明
1:1(正方形) 1080×1080 タイムライン、VOOM ブランド認知・アプリ訴求
9:16(縦型) 720×1280以上 LINE VOOM(全画面) インパクト重視の訴求

動画の入稿規定一覧

動画は静止画よりも制約が多いため、制作前に規定を確認しておくことが重要です。

  • ファイル形式: MP4 / MOV
  • 最大ファイルサイズ: 1GB
  • 動画の長さ: 5秒〜600秒(推奨は15〜30秒)
  • 最低ビットレート: 1Mbps以上推奨
  • サムネイル画像: 動画と同じアスペクト比で別途用意

動画バナーの制作で押さえるべき3つのポイント

動画広告のCTRは静止画比で平均1.3〜1.5倍とされる一方、制作コストも高くなります。費用対効果を高めるために以下を意識してください。

  1. 冒頭3秒で要点を伝える — LINE広告はスクロール中に表示されるため、最初の3秒で離脱するかどうかが決まる。冒頭にベネフィットを配置する
  2. 音声なしでも伝わる構成にする — ミュート状態で視聴されるケースが多いため、テロップや字幕を活用する
  3. サムネイルを静止画バナーと同等の品質で制作する — サムネイルがタップ率を大きく左右するため、手を抜かない

SNS広告全般の配信面比較はSNS広告の媒体比較ガイドで整理しています。

バナーサイズ別のクリエイティブ設計ガイド

1200×628(横長)の設計ポイント

横長バナーはLINE NEWS面やウォレットなどテキストコンテンツの間に表示されます。記事の一部のように自然に馴染む「ネイティブ広告型」のデザインが高いCTRにつながります。

  • 左側にビジュアル(商品写真・人物)、右側にコピーを配置するレイアウトが視線誘導に有効
  • フォントサイズは最低16pt以上。スマートフォンの小さい画面でも読めるサイズを確保する
  • 背景と文字のコントラスト比は4.5:1以上を目安にする

1080×1080(正方形)の設計ポイント

正方形バナーはタイムラインやVOOMでフィード型に表示されます。ユーザー投稿の間に差し込まれるため、広告感を抑えつつも目を引くデザインが求められます。

  • 中央にメインビジュアルを大きく配置し、余白を活かす
  • テキストは1メッセージに絞る(複数の訴求を詰め込むとCTRが下がる傾向がある)
  • CTAボタンは下部に配置し、「詳しく見る」「今すぐチェック」など行動を促すコピーを入れる

600×400(トークリスト)の設計ポイント

トークリスト面はLINEアプリのトーク一覧上部に表示される、最もインプレッションが多い配信面です。ただしバナーが小さいため、情報を詰め込むと視認性が大幅に下がります。

  • 要素は「ビジュアル+1行コピー」に限定する
  • テキスト占有率は10%以下が理想
  • ブランドカラーやロゴを活用して一目で認知できるデザインにする

ディスプレイ広告全般のサイズ規定を俯瞰したい場合はディスプレイ広告の基本と運用ガイドも参考になります。

バナーサイズの選定で成果が変わった改善事例

事例1: トークリスト専用バナー追加でCTR1.8倍

あるEC企業では、1200×628の横長バナー1種のみで全配信面に出稿していました。しかしトークリスト面ではバナーが自動トリミングされ、商品画像の一部が切れた状態で表示されていました。

600×400のトークリスト専用バナーを追加したところ、トークリスト面のCTRが0.35%から0.63%へ改善(1.8倍)。CPA(顧客獲得単価)も約22%低下しました。

指標 改善前 改善後 変化
CTR 0.35% 0.63% +1.8倍
CPA 4,200円 3,280円 -22%
CVR 1.2% 1.4% +16.7%

事例2: 正方形バナーのA/Bテストで配色最適化

アプリ広告を運用する企業が、1080×1080の正方形バナーで背景色のA/Bテストを実施しました。白背景とブランドカラー(青系)の背景を比較した結果、ブランドカラー背景のバナーがCTRで32%上回りました。

フィード内で白背景はコンテンツに埋もれやすく、ブランドカラーによる差別化が視認性を高めたと考えられます。

事例3: 動画バナーの冒頭改善でビュースルー率2.1倍

人材サービス企業が16:9の動画バナーを運用していましたが、冒頭5秒に企業ロゴとタグラインを入れていたため、視聴完了率が8%にとどまっていました。冒頭を「年収〇〇万円以上の求人、毎日更新」というベネフィット訴求に変更したところ、視聴完了率が17%に向上しました。

A/Bテストの具体的な手法についてはABテストの基本と実践ガイドで詳しく解説しています。

よくあるミスと入稿前チェックリスト

入稿時に多い5つのミス

LINE広告の入稿でリジェクトや配信効率低下を招く典型的なミスを整理します。

ミス 影響 対策
アスペクト比の不一致 自動トリミングで意図しない表示になる 配信面ごとに正確なサイズで書き出す
ファイルサイズ超過 入稿時にエラーが出る 書き出し前にファイルサイズを確認(静止画10MB、動画1GB以内)
セーフゾーン無視 端末やOS差異でテキストが見切れる 上下左右に10%のセーフマージンを確保
テキスト過多 CTRが低下する 画像面積の20%以内に抑える
CTAボタン未設置 タップ率が低下する 行動を促すボタンを配置する

入稿前チェックリスト

バナー制作後、入稿前に以下を確認してください。

  1. 全バナーのアスペクト比がLINE広告の規定と一致しているか
  2. ファイル形式(JPG/PNG/MP4/MOV)と容量制限を満たしているか
  3. セーフゾーン内に重要な情報(テキスト・CTA・ロゴ)が収まっているか
  4. スマートフォン実機で表示を確認し、文字の視認性を検証したか
  5. 動画の場合、サムネイル画像を別途用意しているか
  6. 広告審査ガイドラインに抵触する表現がないか(LINE広告審査ガイドラインで最新の基準を確認)

ツールの活用で入稿ミスを減らす

CanvaやFigmaなどのデザインツールには、LINE広告向けのテンプレートが公開されている場合があります。テンプレートを起点に制作すれば、アスペクト比の間違いやセーフゾーンの見落としを防げます。Figmaのコミュニティテンプレートは無料で利用でき、チーム共有も容易です。

まとめ

LINE広告バナーサイズの要点整理

LINE広告で成果を出すには、配信面ごとの推奨バナーサイズを正確に把握し、それぞれに最適化したクリエイティブを用意することが基本です。

優先度 アクション 期待効果
主要3サイズ(1200×628 / 1080×1080 / 600×400)を制作 全配信面の90%以上をカバー
トークリスト専用バナーを個別最適化 CTR向上・CPA低下
動画バナー(16:9 / 1:1 / 9:16)を追加 静止画比でCTR1.3〜1.5倍
配信面別のA/Bテストを月次で実施 継続的なクリエイティブ改善

くるみでは、LINE広告のバナー制作から運用改善まで一貫して支援しています。「どのサイズから着手すべきかわからない」「バナーのCTRが伸び悩んでいる」という方は、お気軽にご相談ください。