llms.txtの書き方は?結論:Markdownで4項目を書き、ルートに置く

llms.txtは、4項目をMarkdownで書いてルートに置けば完成です。4項目とは、H1タイトル・引用の概要・H2リンク集・任意のOptional節を指します。ファイル名を /llms.txt にしてサイトの直下に置き、ブラウザで表示を確認したら作業は終わりです。

この記事は、自社サイトにllms.txtを置くと決めたWeb担当者と制作会社の方に向けて、何をどの順で書くかをテンプレートと設置手順で示します。llms.txtそのものの定義や生まれた背景は、親記事のllms.txtとはに任せ、ここでは書く作業に絞ります。内容は2026年9月時点の公式仕様に基づいています。

書き方の結論:4項目の図で全体像をつかむ

書く項目は、H1タイトル、引用で概要、H2リンク集、Optional節の4つです。順番もこのままで、上から書いていけば形になります。

llms.txtの書き方の要約図。H1タイトル、引用で概要、H2リンク集、Optional節の4項目をMarkdownで書き、サイトのルートに置けば完成という判定図
llms.txtは4項目のMarkdownファイル。書いたら /llms.txt に置いて表示確認するだけで完成です(2026年9月時点の公式仕様に基づく)。
  • H1タイトル:サイト名やサービス名を # で1行だけ書きます。仕様上、必ず入れる項目です
  • 引用で概要:> の引用ブロックに、サイトが誰に何を提供するかを短く書きます
  • H2リンク集:## の見出しごとに、主要ページのリンクと1行の説明を並べます
  • Optional節:## Optional の下に、読み飛ばしてもよい補足ページを置きます。なくても構いません

効果への不安がある方へ:判断材料は後半に

置く価値があるのかという不安には、Googleの見解と自社サイトの実測を後半の節で示します。AI検索対策(LLMO)全体の中でllms.txtがどこに位置づくかは、LLMOとはで整理しています。

書く前の前提:llms.txtとrobots.txt・sitemap.xml・llms-full.txtの違い

llms.txtは重要ページの案内役で、robots.txtやsitemap.xmlの代わりにはなりません。3つは役割が違うので、置き換えるのではなく併用します。

背景を2つだけ押さえます。AIのエージェントはドキュメントや製品ページを日常的に読みに来ますが、HTMLはナビゲーションや広告、JavaScriptに包まれていて、きれいな本文に戻すのは難しい作業です。そこで、AIが読みやすい形で「どのページを読めばよいか」を1ファイルにまとめる提案がllms.txtです(llms.txt公式仕様)。

比較・違い:robots.txt・sitemap.xml・llms.txtの役割と形式

3つのファイルは、役割・形式・読む相手・説明文・対応状況で見ると違いがはっきりします。robots.txtは巡回の制御、sitemap.xmlはURL一覧、llms.txtは内容の案内です。

robots.txt、sitemap.xml、llms.txtの比較表。役割・形式・読む相手・説明文の有無・対応状況の5行で違いを示し、llms.txtだけが内容を1行説明付きでAIに案内する
robots.txtは巡回の可否、sitemap.xmlはURLの網羅、llms.txtは重要ページの案内。llms-full.txtは本文を連結した全文版で、まずは要約版だけで足ります。
  • 役割:robots.txtは巡回の制御、sitemap.xmlはURL一覧、llms.txtは内容の案内を担います
  • 形式:robots.txtはテキスト、sitemap.xmlはXML、llms.txtはMarkdownで書きます
  • 読む相手:前の2つはクローラーが読み、llms.txtはAIが読む前提で書きます
  • 説明文:robots.txtとsitemap.xmlにはなし、llms.txtにはページごとに1行あります
  • 対応状況:robots.txtとsitemap.xmlは標準、llms.txtは任意の提案段階です

この違いから、用意するものは決まります。robots.txtとsitemap.xmlは今まで通り置き、その上にllms.txtを追加します。

llms-full.txtとの違い:まずは要約版だけで足りる

llms-full.txtは、主要ページの本文を1ファイルに連結した全文版です。まずは要約版のllms.txtだけで足り、全文版はドキュメントサイトのようにAIへ本文を丸ごと渡したい場合に検討すれば十分です。

llms.txtの書き方:記述ルール・必須4項目・そのまま使えるテンプレート

書く順は、H1タイトル、引用の概要、H2ごとのリンク集、最後にOptional節です。この順でMarkdownを書き、各リンクに1行の説明を添えます。

記述ルール:Markdownで守ること

  • ファイルはMarkdownで書きます。拡張子は .txt のままにします
  • H1(#)は1つだけ。サイト名かサービス名を書きます
  • 概要は引用ブロック(>)で書きます。長い説明は引用の下に通常の段落として続けます
  • リンク集はH2(##)ごとに分け、見出しはカテゴリー名にします
  • リンクは - [名前](URL): 1行説明 の形にそろえます
  • Optional節は ## Optional という見出しで置き、省略できます
  • 専門用語は正確に書き、略語は正式名称と併記します
  • 優先度の高いページを上に置きます

テンプレート:架空のコーポレートサイトの記述例

そのまま使えるテンプレートです。架空の会社を想定しているので、名前とURLを自社のものに置き換えてください。

サンプル工業株式会社

産業用センサーの開発・製造を行うメーカー。製品仕様、導入事例、サポート情報を掲載しています。

主要な製品情報と技術資料を優先して案内しています。価格や納期は営業窓口へお問い合わせください。

製品情報

  • 温度センサー製品一覧: 測定範囲と精度の一覧。用途別の選び方も掲載
  • 振動センサー製品一覧: 設備の予知保全向け。取り付け方法の解説付き

技術資料

  • 導入手順ガイド: 配線から初期設定までの手順
  • よくある質問: 校正周期や故障時の対応

会社情報

  • 会社概要: 所在地、事業内容、沿革

Optional

  • ニュース一覧: 展示会出展やアップデートのお知らせ

記述例のNG→OK:説明1行と並び順で差が出る

URL羅列と説明付きでは、AIがページを選ぶときの手がかりが違います。URL羅列はどのページに何があるか分からず、説明付きは1行の説明がそのまま選ぶ根拠になります。

llms.txtの記述例のbefore-after。URLを並べただけの状態から、読者の問いの順に並べて各リンクに1行の説明を添えた状態への改善を示す図
並び順はサイトの階層ではなく、読者がAIに聞きそうな問いの順に。各リンクの1行説明が、AIがページを選ぶ手がかりになります。

並び順は、サイトの階層ではなく、読者が抱く問いの順に決めます。競合はカテゴリーではなく欲望で決まるという考え方(CEP、買い手がその商品を思い出す状況で市場を捉える枠組み)を当てはめると、AIが答えたい質問に近いページから上に並べるのが自然です。テンプレートで製品情報を会社情報より上に置いたのも、その順です。

llms.txtの作成・設置方法:作成手段3つとルート配置・表示確認

作ったファイルはサイトのルート直下に /llms.txt として置き、ブラウザで開いて確認します。作成手段は手動・ジェネレーター・WordPressプラグインの3つから選べます。

作成手段3つの比較:手動・ジェネレーター・WordPressプラグイン

作成手段 向く場面 注意点
手動(テキストエディタ) 主要ページが少なく、説明文を自分の言葉で書きたい 更新も手作業になる
ジェネレーター サイトマップから一覧を自動で起こしたい 説明文が空か機械的になりやすい
WordPressプラグイン WordPressで運用中で、公開のたびに自動更新したい 出力内容と並び順を一度確認する

手動は、案内したいページを絞り込める企業サイトに向きます。テキストエディタでテンプレートを埋め、UTF-8で保存すれば完成です。

ジェネレーターは、ページ数が多く一覧を手で起こすのが現実的でない場合に向きます。出力後に説明文を1行ずつ足す作業は残るので、丸投げにはなりません。

WordPressプラグインは、記事を公開するたびに自動でリンク集を更新したい場合に向きます。自動出力は並び順がサイトの階層に寄りやすいので、一度は中身を目で確認します。

設置の手順・流れ:5工程で終わる

工程は、作成:手動/生成/WP、ルート設置:/llms.txt に配置、表示確認:ブラウザで開く、ヘッダー:任意で明示、更新:記事追加のたび、の5つです。上から順に進めれば設置は終わります。

llms.txtの作成から設置までの5工程。手動・ジェネレーター・WordPressプラグインで作成し、ルートに配置、ブラウザで表示確認、任意でHTTPヘッダーを追加、記事追加のたびに更新する流れ
HTTPヘッダー X-Robots-Tag: llms-txt の追加は必須ではありません。忘れやすいのは最後の更新工程です。
  • 作成:手動/生成/WP:上の3手段のどれかでMarkdownファイルを作ります
  • ルート設置:/llms.txt に配置:FTPや管理画面でサイト直下に置きます。サブディレクトリでは見つけてもらえません
  • 表示確認:ブラウザで開く:https://自社ドメイン/llms.txt を開き、Markdownの原文がそのまま表示されれば成功です
  • ヘッダー:任意で明示:HTTPヘッダー X-Robots-Tag: llms-txt を付けると用途を明示できますが、必須ではありません
  • 更新:記事追加のたび:主要ページを増やしたり消したりしたら、リンク集を直します

サーバー別の細かい設置手順は兄弟記事「llms.txtの設置方法」に、WordPressの設定は兄弟記事「WordPressでのllms.txt設定」に譲ります。

更新の運用:記事を公開するたびにリンク集を直す

私たち株式会社くるみは、記事を公開するたびにllms.txtのリンク集を更新する運用にしています。更新を忘れると、古い案内をAIに渡し続けることになるからです。

llms.txtに効果はあるのか:Googleの見解と、私たちが置き続ける理由

効果は限定的ですが、30分で置ける布石として価値はあります。理由は、読みに来るAIが限られる一方で、置くコストがほぼかからないからです。

Googleの見解と主要AIクローラーの対応状況

Googleの担当者は、検索でllms.txtを利用していない旨を繰り返し述べていると伝えられています。主要なAIクローラーの多くも、現時点では自動でllms.txtを読みに来るとは限らないようです(2026年9月時点)。設置しただけでAIの回答に引用されるようになる、という期待は持たないほうが安全です。

位置づけと注意点:布石として軽く置き、主力施策にはしない

llms.txtは、AIがサイトを読む仕組みが整ったときに備える布石として、軽く置いておく位置づけです。llms.txtを主力施策として提案するLLMO業者には注意が必要で、設置は入口に過ぎません。

私たちの実測:AI検索経由の流入3.2%とその内訳

AI検索経由の訪問がどれくらい来ているかを、自社サイトの実数で示します。サイト全体に占める割合と、全業種平均との比較です。

AI検索経由の訪問がサイト全体に占める割合の実数グラフ。curumi.co.jpは3.2%、全業種平均は1.08%。llms.txt単体の効果ではなく、AI検索対策全体の現在地を示す
curumi.co.jp 2026年5〜7月実測(参照元にAIサービス名を含む訪問、広告経由は除外)。比較はConductor 2026調査の全業種平均。llms.txt単体の効果として切り分けた数字ではありません。

私たちが curumi.co.jp で2026年5月から7月にかけて計測したところ、参照元にAIサービス名を含む訪問はサイト全体の3.2%でした(広告経由は除外)。比較対象として、Conductorの2026年調査(AEO/GEO Benchmarks、13,770ドメイン)の全業種平均は1.08%です。

内訳を見ると、AI経由の訪問のうちChatGPT系が83%、着地ページの87.7%がブログ記事でした。平均滞在時間は160秒で、自然検索の118秒に対して約1.4倍です。これらは自社サイトの計測値で、第三者の検証は受けていません。

llms.txt単体の効果として切り分けた数字ではありません。量は小さくても長く読む訪問が来ている、という事実の確認です。

私たちは、llms.txtは30分で置いて終わりにし、時間はAIに引用されやすい記事づくりに使っています。その記事づくりの考え方と支援内容はLLMO支援にまとめています。

関連記事: ブランドクラウドのLLMO対策とは|サービス内容と依頼前の判断軸

llms.txtの書き方に関するよくある質問

llms.txtはどこに設置しますか?

サイトのルート直下に /llms.txt として置きます。サブディレクトリやブログ配下では見つけてもらえません。設置後はブラウザで https://自社ドメイン/llms.txt を開き、Markdownの原文がそのまま表示されるかを確認してください。表示できれば設置は完了です。

サンプルやテンプレートはどこで手に入りますか?

この記事のテンプレートをそのままコピーして使えます。名前とURLを自社のものに置き換えれば完成します。仕様の一次情報は公式サイト(llmstxt.org)にあり、公式サイト自身のllms.txtも記述例として読めます。他社のllms.txtを写す前に、まず自社の主要ページを書き出すほうが早く仕上がります。

llms.txtとllms-full.txtは両方必要ですか?

まずは要約版のllms.txtだけで足ります。llms-full.txtは主要ページの本文を1ファイルに連結した全文版で、ドキュメントの本文をAIに丸ごと渡したい場合に検討します。企業サイトでは、要約版を置いて更新を続けるほうが手間に見合います。

更新はどのくらいの頻度で行いますか?

主要ページを追加・削除したたびに更新します。決まった周期を守るより、リンク集と実際のサイトがずれないことが大切です。私たちは記事を公開するたびにリンク集を直しています。更新を忘れると、古い案内をAIに渡し続けることになります。

robots.txtでAIボットを拒否していても意味はありますか?

矛盾させないことが先です。robots.txtで拒否しているボットは、llms.txtで案内しても読みに来ません。読ませる・読ませないの制御はrobots.txt側で決め、llms.txtは読ませると決めた相手への案内に使います。両方の方針をそろえてから設置してください。

まとめ:llms.txtは4項目をMarkdownで書いて30分で置き、本命は記事づくりへ

今日やることは、4項目を書いてルートに置き、表示を確認することです。H1タイトル、引用で概要、H2リンク集、Optional節をMarkdownで書き、/llms.txt に置いてブラウザで開けば終わりです。

llms.txtの書き方の要約図。H1タイトル、引用で概要、H2リンク集、Optional節の4項目をMarkdownで書き、サイトのルートに置けば完成という判定図
llms.txtは4項目のMarkdownファイル。書いたら /llms.txt に置いて表示確認するだけで完成です(2026年9月時点の公式仕様に基づく)。

次の一手:テンプレートで主要5ページを埋める

  • テンプレートをコピーし、自社の主要5ページをリンクと1行説明で埋める
  • 並び順は、読者がAIに聞きそうな問いの順にする
  • /llms.txt に置き、ブラウザで表示を確認する
  • 公開後は、記事を増やすたびにリンク集を更新する

本命は記事づくり:AIに引用されやすいページを増やす

llms.txtは30分で置き、残りの時間はAIに引用されやすい記事づくりに使います。llms.txtの定義から見直したい方は親記事「llms.txtとは」を、LLMO全体の設計は「LLMOとは」を参照してください。

自社サイトがAIにどう扱われているか、どこから手を付けるかを見たい方は、AIおきかえくんの無料診断で現在地を確認できます。

llms.txtの設置やAI検索対策の進め方について相談したい方は、株式会社くるみのお問い合わせ窓口までお寄せください。事業の状況を伺ったうえで、取り組む順番を一緒に整理します。