line広告 文字数の基礎 — 配信面ごとに設計する理由
LINE広告の出稿準備で最初につまずきやすいのが、テキストの文字数です。タイトルに入る文字は限られており、伝えたい要素をすべて盛り込むことはできません。しかも同じ広告文でも、トークリスト最上部とLINE NEWSでは見え方が変わります。
つまり「何文字まで入るか」を知るだけでは足りず、「どの配信面で、先頭の何文字が読まれるか」まで含めて設計する必要があります。
この記事で扱う範囲
- タイトル・ディスクリプションの文字数上限と、入稿規定の確認方法
- 配信面ごとの表示差と、先頭に置くべき情報の考え方
- 制約の中でクリックされる広告文の組み立て手順
- AIでコピー候補を量産し、配信の自動最適化に材料を渡す運用
入稿規定は媒体側の更新で変わります。この記事では考え方と設計手順を中心に解説し、具体的な数値は公式情報(LINE広告 - LINEヤフー for Business)で最新版を確認する前提で進めます。どの面に広告が表示されるのかを先に押さえたい方は、LINE広告の配信面の解説から読むのもおすすめです。
LINE広告の文字数の基本 — タイトルとディスクリプションの上限
執筆時点の入稿規定では、静止画・動画の基本フォーマット(Card・Square)で次の上限が定められています。数値は更新される可能性があるため、入稿前に管理画面のカウントと公式の入稿規定で最新値を確認してください。
基本フォーマットの上限
| 項目 | 上限の目安 | 実務上の注意 |
|---|---|---|
| タイトル | 20文字 | 配信面によっては前半しか表示されません |
| ディスクリプション | 75文字 | 小型の配信面では表示されない場合があります |
| ボタン(CTA) | 選択式 | 自由入力ではなく用意された文言から選びます |
カルーセルや小型画像のフォーマットでは、表示領域の違いからさらに短い文字数が適用されたり、ディスクリプション自体が表示されなかったりします。フォーマット別の正確な仕様は、公式の学習サイトLINEキャンパスの広告クリエイティブ関連の講座でも確認できます。
「上限」と「読まれる文字数」は別物です
上限いっぱいまで書けば情報量が増える、とは限りません。小さい表示領域では、20文字のタイトルのうち視認されるのは前半だけ、というケースが珍しくないためです。上限は入稿の条件であり、実際に読まれる文字数は配信面が決めます。この2つを分けて考えるのが、文字数設計の出発点です。
カウントの落とし穴
全角・半角の混在、絵文字、機種依存文字の扱いは、テキストエディタ上の文字数と入稿画面のカウントがずれる原因になります。最終確認は管理画面側のカウントで行い、入稿直前のチェックを習慣にしてください。
配信面ごとの見え方の違い — 同じ20文字でも読まれ方が変わる
LINE広告は1つのキャンペーンから複数の配信面へ自動的に配信されます。トークリスト最上部、LINE NEWS、LINE VOOM、ウォレットなど、面ごとに表示サイズもユーザーが目にする文脈も異なります。
主要配信面とテキストの見え方
- トークリスト: 画面最上部の細長い枠です。表示領域が小さく、タイトルの前半数文字とサムネイルでクリックが判断されます
- LINE NEWS: 記事一覧に混ざって表示されます。ニュース見出しと並ぶため、見出しらしい体裁のタイトルがなじみやすい面です
- LINE VOOM: フィード型の面で、画像・動画が主役になります。テキストは補足として読まれます
- ウォレットなどその他の面: 面ごとに表示要素が異なり、ディスクリプションが出ないケースもあります
どの面に配信されるかは設定と自動最適化の結果で変わります。だからこそ「最も表示領域が小さい面でも意味が通るか」を基準にテキストを組むのが実務的です。
先頭に要点を置く
途中で切れても意味が通る、逆三角形の語順が基本です。たとえば「採用担当者向け・応募単価改善の事例集」のように、誰向けかと何が得られるかを先頭に寄せます。判断材料が先頭で伝われば、続きが切れてもクリックの判断は成立します。
なお、誰に見せるかの設計はテキストと同じくらい成果を左右します。配信対象の絞り込み方はLINE広告のターゲティング設定の解説で詳しく扱っています。
クリックされる広告文の組み立て手順
文字数の制約は、慣れると発想の道具になります。20文字に収めるために訴求を1つに絞る——その絞り込み自体が、広告の切れ味を決めるからです。
5つの手順
- 訴求軸を1つ決める — 価格、実績、スピード、限定性など、この1本で伝える軸を1つに絞ります。複数詰め込むと、どの配信面でも中途半端になります
- 結論を先頭に置く — 誰向けか・何が得られるかを先頭に寄せ、途中で切れても意味が通る語順にします
- 数字と固有名詞で具体化する — 「お得」より「月額◯円」、「多数の実績」より対象業種名です。抽象語は限られた文字数の無駄づかいになりがちです
- ディスクリプションはタイトルの補足に使う — タイトルの繰り返しではなく、条件・対象・次のアクションなど、タイトルで削った情報を置きます
- LPの見出しと揃える — 広告文とLPの第一声がずれると、クリック後の離脱が増えます。広告文を先に確定し、LP側の見出しを合わせる順序が安全です
よくある失敗
記号や【】で目立たせようとして文字数を消費するパターン、上限まで埋めること自体が目的化するパターンをよく見かけます。判断基準はシンプルで、「その1文字がクリック判断に効いているか」です。効いていない語は、余白があっても削ったほうが読み取りは速くなります。
AIでコピー候補を量産する — 文字数制約はプロンプトに入れる
20文字×訴求軸の組み合わせを人手で書き分けるのは、時間がかかるわりに幅が出ません。私たちはここをAIの物量で解く前提で運用を設計しています。
媒体のAIは自動でユーザーのクラスタを切って配信し、クラスタごとに刺さる訴求は違います。必要なのは似たコピーの量産ではなく、訴求軸・トーン・フォーマットが構造的に異なる候補群を揃え、媒体AIに探索の材料を渡すことです。(株式会社くるみ「AIネイティブ広告運用の設計思想」2026年)
プロンプトに固定する制約
ClaudeやGPTなどのLLMでコピー案を生成する場合、次の条件をプロンプトに明示すると、そのまま入稿検討に使える候補が返ってきます。
- 文字数上限(タイトル20文字以内・ディスクリプション75文字以内)と「先頭10文字で意味が通ること」
- 訴求軸の指定(価格・実績・緊急性・社会的証明などを1案につき1つ)
- ターゲットと配信面の文脈(トークリストの小さい枠で見られる、など)
- 使わない表現の指定(最上級表現や効果を断定する言い回しなど、審査に触れやすい表現)
量産の目的は数ではなく多様性です
同じ訴求の言い換えを100本作っても、配信の学習にはあまり寄与しません。訴求軸×トーンのマトリクスを先に作り、マスごとに数本ずつ生成します。人の役割は生成そのものではなく、事実関係の確認と「自社が言ってよい表現か」の判断に置きます。この分担が、文字数制約の中でテストの回転数を上げる現実的な方法です。
Meta広告・Google広告との文字数ルールの違い
複数媒体を並行して運用する場合、文字数ルールの「性質の違い」を押さえておくと入稿ミスが減ります。同じ「文字数」という言葉でも、媒体によって意味することが違うためです。
「入稿できない上限」と「省略される推奨」
| 媒体 | テキストルールの性質 | 実務上の扱い |
|---|---|---|
| LINE広告 | 上限を超えると入稿不可 | 上限内で先頭に要点を寄せます |
| Meta広告(旧Facebook広告) | 推奨文字数を超えると省略表示されやすい | 切れる前提で語順を組みます |
| Google広告(レスポンシブ検索広告) | アセット単位の上限+組み合わせは自動 | 単体で意味が通る短文を複数用意します |
LINE広告は上限を超えるとそもそも入稿できないのに対し、Meta広告は推奨を超えても入稿自体は可能で、表示時に省略される仕組みです。フォーマット別の推奨文字数や表示仕様はMeta広告のガイドで公開されています。Google広告のレスポンシブ検索広告は、見出しと説明文をアセットとして複数登録し、組み合わせを配信システムが自動で選ぶ方式のため、「単体で完結する短文」を揃える発想が求められます。
使い回しは語順の再設計とセットで
同じ訴求を複数媒体に展開するとき、テキストをそのままコピーすると媒体ごとの表示のされ方に合わず、精度が落ちます。訴求軸は共通、語順と長さは媒体別。この分け方にしておくと、AIで生成する際も媒体別の条件を切り替えるだけで済みます。画像側の仕様差についてはMeta広告の画像サイズ規定の解説が参考になります。
まとめ — 文字数は制約ではなく設計条件
LINE広告の文字数は、突き詰めると「何文字まで入るか」ではなく「どの面で、先頭の何文字が読まれるか」という問題です。上限は公式の入稿規定で確認できますが、実際に読まれる文字数は配信面が決めます。この前提に立てば、文字数はタイトルの前半に何を置くかという設計の条件に変わります。
次に着手すること
- 公式の入稿規定で現行の上限を確認し、配信するフォーマットを決めます
- 訴求軸のリストを作り、AIで媒体条件に沿ったコピー候補を生成します
- 先頭10文字で意味が通るかを基準に候補を絞り、入稿して配信データで判断します
アカウント開設から入稿までの一連の流れはLINE広告の始め方の解説にまとめています。
くるみは、AIを物量と速度のエンジンに、人の目利きを質の担保にしてリードを増やすAIグロースファームです。コピー候補の量産体制づくりから配信データにもとづく改善サイクルまで、SNS広告の実行部分を仕組みごと支援しています。「文字数以前に、そもそも成果が伸び悩んでいる」という段階のご相談もお気軽にお寄せください。