AI検索エンジンとは?Google検索との違いとおすすめの結論

AI検索エンジンは出典と深掘りの要否で型を絞り、用途で1〜2本を併用するのが選び方の答えです。読者は、AI検索を使い始めたい個人・ビジネスパーソンと、引用される側の手がかりを探すマーケティング担当者です。

AI検索エンジンとは:Web情報を根拠に答えを生成する検索

AI検索エンジンとは、自然文の質問に対して、Web上の情報を根拠に答えの文章を生成する検索です。従来のGoogle検索は、キーワードに合うページのリンクをリストで返します。AI検索は複数のページを読んだうえで要約し、根拠となるページへのリンクを添えて返します。

読者が自分でページを開いて比べる工程を、AIが先に肩代わりする形です。ネット検索でAIがすごいと感じるのはこの肩代わりの部分ですが、要約が正しいかを出典で確かめる工程は読者側に残ります。この「出典を開く」手間をどう扱うかが、ツール選びの分かれ目になります。

Google検索にも同じ型のAIモードがあり、Googleはこれを「どんな質問でもしやすくし、Webへのリンク付きで答える」機能として案内しています(Google公式ブログ)。AIモードそのものの使い方は親記事にまとめています。詳しくはGoogle AIモードの解説記事。

結論:出典と深掘りの要否で型を絞り、用途で併用する

全体像を先に1枚にまとめます。縦軸に出典を毎回確かめる必要があるか、横軸に深掘りが要るかを置くと、主要サービスは4つのマスに収まります(2026年9月時点)。

AI検索エンジンを「さっと調べるか深く調べるか」と「出典を確認したいか会話で整理したいか」の2軸で4つの型に分け、出典付きで即答する回答エンジン型を基準に選ぶことを示す図
まず自分の調べ方がどのマスかを決めると、候補は1〜2本に絞れます(型の分類は2026年9月時点の主要サービスに基づく)。

4つのマスの意味は次のとおりです。同じサービスでも、使う機能によって位置が変わります。

  • 出典が要る×深掘り不要:回答エンジン型(Perplexity・Felo)。文ごとに出典が付き、さっと調べて確かめる用途に向きます
  • 出典が要る×深掘りが要る:Deep Research系(ChatGPT・Gemini・Genspark)。複数ページを自動で調べてレポートにまとめる機能を持ちます
  • 出典はざっとで良い×深掘り不要:検索結果AI要約型(Google AIモード・Copilot)。普段の検索の延長で答えだけ知りたい用途です
  • 出典はざっとで良い×深掘りが要る:チャット+Web検索型(ChatGPT・Gemini・Claude)。対話で条件を足しながら考えを整理する用途です

自分の調べ方がどのマスに多いかを決めると、候補は1〜2本に絞れます。以降は、型と仕組み、5つの判断軸、用途別の結論、無料枠、注意点、引用される側の対策の順に進めます。

AI検索エンジンの種類と仕組み:4つのタイプ

AI検索エンジンは、回答エンジン型、チャット+Web検索型、検索結果AI要約型、検索特化型・社内文書型の4つに分かれ、どの型も「検索して読んで要約する」流れで答えを作ります。型の違いは、出典の見せ方と深掘りの厚さに表れます。

4つのタイプの違い

回答エンジン型は、検索と回答生成を一体に設計した専用サービスです。Perplexity、Felo、Gensparkが代表で、回答の各文に出典番号が付き、開いて原文を確かめられます。出典を重視する調べ物の第一候補になる型です。

チャット+Web検索型は、対話AIにWeb検索機能を足した型です。ChatGPT、Gemini、Claudeが代表で、検索が必要な質問だけ自動または手動でWebを参照します。会話の流れで条件を足しながら深められる反面、出典の表示は回答エンジン型より簡素です(2026年9月時点)。

検索結果AI要約型は、従来の検索エンジンの結果画面にAIの要約を重ねた型です。Google AIモード、AI Overviews(検索結果の上部に自動で出るAI要約)、Microsoft Copilotが代表で、普段の検索の延長で使えます。自動で出るAI Overviewsと切り替えて使うAIモードの違いは兄弟記事で扱います。詳しくはAI Overviewsの解説記事。

検索特化型・社内文書型は、AI要約を目的別に絞った型です。KagiやBrave Searchは広告のない検索結果にAI要約を添える設計で、RAG(社内文書を検索してAIに答えさせる仕組み)型は社内規程や議事録のような非公開の文書を対象にします。Web上にない情報を調べたいときは、この型しか選択肢がありません。

型 代表例 向いている調べ方
回答エンジン型 Perplexity・Felo・Genspark 出典を確かめながらさっと調べる
チャット+Web検索型 ChatGPT・Gemini・Claude 対話で条件を足しながら深める
検索結果AI要約型 Google AIモード・AI Overviews・Copilot 普段の検索の延長で答えを知る
検索特化型・社内文書型 Kagi・Brave Search・RAG 広告なし検索や社内文書を対象にする

AI検索が答えを作る5つの工程

型が違っても、答えを作る流れは共通です。質問理解、Web検索、本文取得、回答生成、出典提示の5工程を順に通ります。

AI検索エンジンが質問理解、Web検索、本文取得、回答生成、出典提示の5つの工程で答えを作る流れを左から右に示した工程図。出典提示の丁寧さがサービスの型で異なる
どの型も流れは同じで、違いは最後の「出典提示」をどれだけ丁寧にやるかに出ます。
  • 質問理解:自然文を解釈。入力された文章から、何を知りたいのか、どんな条件があるのかを読み取ります
  • Web検索:候補ページ収集。読み取った意図を検索クエリに変え、関連するページの候補を集めます
  • 本文取得:上位ページを読む。候補のうち上位のページを実際に開き、本文を読み込みます
  • 回答生成:要約して文章化。読んだ内容を質問に沿って要約し、1つの回答文にまとめます
  • 出典提示:根拠にリンク。回答のどの部分がどのページに基づくかをリンクで示します

違いは最後の出典提示の丁寧さに出ます。回答エンジン型は文ごとに出典を付け、検索結果AI要約型は回答全体にまとめてリンクを添える設計です(2026年9月時点)。

AI検索エンジンを選ぶ5つの判断軸

ツールを比べる前に見るのは、出典表示、最新性、日本語対応、無料枠、深掘りの5つの軸です。順番にも意味があり、出典と最新性で足切りし、日本語と無料枠で絞り、深掘りで決めます。前の2軸は「間違った答えを信じない」ための条件で、後の3軸は「使い続けられるか」の条件だからです。

5つの軸と確認方法

5つの軸を1枚にまとめると次の形です。それぞれ、公式ページと実際の画面で確かめられる項目に落としています(2026年9月時点)。

AI検索エンジンを選ぶときに見る5つの判断軸、出典表示・最新性・日本語対応・無料枠・深掘りを並べ、出典と最新性で足切りしてから用途で決める順番を示した判定図
各軸の確認方法は本文で1行ずつ説明します。機能は変わりうるので2026年9月時点の見方です。
  • 出典表示:回答の各文にリンクが付き、開いて原文を確かめられるか
  • 最新性:公開されたばかりの話題を質問して、その日付の情報が返るか
  • 日本語対応:日本語の質問に日本語の出典で答え、画面と回答が自然な日本語か
  • 無料枠:無料アカウントで通常の検索を回数を気にせず使えるか
  • 深掘り:Deep Research(複数ページを自動で調べてレポートにまとめる機能)があり、無料枠で回数が確保されているか

軸の順番:足切り、絞り込み、決定の3段階

出典と最新性は、答えを仕事に使うなら欠けてはいけない条件なので最初に見ます。日本語と無料枠は毎日使えるかどうかの条件で、ここで候補が2〜3本に絞れます。最後に深掘りの要否で、Deep Research系を第一候補にするか併用先にするかを決めます。

私たち株式会社くるみは、社内でもこの順番で候補を絞りました。日常の一次調査は出典表示を優先して回答エンジン型、まとまった調査は深掘りを優先してDeep Research系、と役割を決めています。個別サービスの軸ごとの違いは、次の比較で横串にします。

主要AI検索エンジンを5軸で比較(Perplexity・Felo・Genspark・ChatGPT・Gemini・Copilot・Google AIモード)

2026年9月時点で5軸を横串にすると、出典表示が最も丁寧なのは回答エンジン型、最新性はGoogle系とPerplexityが安定、日本語はFeloとGoogle系、深掘りはChatGPT・Gemini・GensparkのDeep Research系が厚い、という違いです。順位は付けず、軸ごとに並べます。機能は頻繁に変わるので、迷ったら各社の公式ページで現在の仕様を確かめてください。

出典表示と深掘り:型の設計思想が出る2軸

まず出典と深掘りの2軸を表にします。Perplexity、Felo、Genspark、ChatGPT検索、Gemini、Copilotを、出典と深掘りそれぞれ◎○△で並べました(2026年9月時点)。

Perplexity・Felo・Genspark・ChatGPT検索・Gemini・Copilotの6サービスについて、出典表示の丁寧さと深掘り調査機能の有無を◎○△で示した比較表。回答エンジン型は出典、チャット型は深掘りに強い
◎は標準で常に、○は設定や条件つきで、△は限定的、の意味。2026年9月時点の公開情報と編集部の利用にもとづく整理で、最新性・日本語・無料枠は本文で比較します。
  • Perplexity / ◎ / ○:文ごとに出典が常に付きます。深掘りは無料枠では回数に条件があります
  • Felo / ◎ / ○:出典を常に表示します。深掘りは調査モードや資料生成として条件つきで使えます
  • Genspark / ○ / ◎:出典は回答形式によって表示が変わります。複数の観点から自動で調べる深掘りが標準です
  • ChatGPT検索 / ○ / ◎:Web検索を発動したときに出典を表示します。Deep Researchが標準機能で、深掘りは厚い設計です
  • Gemini / ○ / ◎:Google検索と連携して出典を表示します。Deep Researchが標準機能です
  • Copilot / ○ / △:Bing検索の出典を表示します。深掘りは限定的です

最新性・日本語対応・無料枠:毎日使えるかを決める3軸

最新性は、Google AIモードがGoogleの検索インデックスをそのまま使うので新しい情報に強く、Perplexityも検索の鮮度を中心に設計されています。チャット+Web検索型は、検索を発動しないと学習時点の知識で答えることがあります。日付を含めた質問で確かめる習慣が要ります。

日本語対応は、日本発のFeloが日本語の質問に日本語の出典を優先して返します。Google系も日本語の検索結果を土台にするので、日本語の情報を調べるならこの2つが安定します。海外の英語情報を横断したいときは、PerplexityやChatGPT検索の方が広く拾います。

無料枠は、主要サービスのいずれにもあり、通常の検索はほぼ回数を気にせず使えます。有料プランで上限が広がるのは、Deep Research、ファイル添付、上位モデルの利用回数が共通パターンです(2026年9月時点)。

サービス 最新性 日本語対応 無料枠
Perplexity 安定 対応 あり/有料プランで上限拡大
Felo 対応 強い あり/有料プランで上限拡大
Genspark 対応 対応 あり/有料プランで上限拡大
ChatGPT検索 検索発動時に対応 対応 あり/有料プランで上限拡大
Gemini 安定 強い あり/有料プランで上限拡大
Copilot 対応 対応 あり/有料プランで上限拡大
Google AIモード 安定 強い 検索の一部として無料

Google AIモードとGeminiの関係や、SafariでAIモードを使う方法は兄弟記事に分けています。詳しくはAIモードと主要AI検索の比較、Gemini版AIモード、Safari版AIモード。

用途別の結論:日常の調べ物・ビジネス調査・資料作成・学術・社内文書

用途別の第一候補は、日常の調べ物はGoogle検索、ビジネス調査は深掘り調査型、資料作成はFelo、学術・論文はSciSpace、社内文書は公開AI検索では選べずRAG型、です。1本に決めず、第一候補と併用先の2本を持つと調べ物が止まりません。

5つの用途で第一候補と併用先を決める

5つの用途ごとに第一候補と併用先を並べます。行は日常の調べ物、ビジネス調査、資料作成、学術・論文、社内文書の5つです(2026年9月時点)。

日常の調べ物、ビジネス調査、資料作成、学術・論文、社内文書の5つの用途ごとに、第一候補のAI検索と併用先を対応させた表。用途によって最適なサービスが変わることを示す
1本に決めず、第一候補と併用先の2本を持つのが現実的です(2026年9月時点)。
  • 日常の調べ物 / Google検索 / 検索AI要約型:店や営業時間のように即答で足りる質問は最新性が要るのでGoogle検索で十分です。AIモードやAI Overviewsが出れば、そのまま要約を読みます
  • ビジネス調査 / 深掘り調査型 / 回答エンジン型:市場や競合をまとめて調べる週は深掘りが要るのでDeep Research系が第一候補です。日々の裏取りは出典表示が文ごとに付く回答エンジン型で行います
  • 資料作成 / Felo / Genspark:調べた結果をスライドや文書に落とす機能を持ち日本語対応も強いFeloが第一候補で、Gensparkで別の切り口を足します
  • 学術・論文 / SciSpace / Perplexity:論文データベースを対象にするSciSpaceで探し、一般のWeb情報や解説は出典表示の丁寧なPerplexityで補います
  • 社内文書 / なし / RAG型:公開AI検索は社内文書を読めないので第一候補はありません。社内規程や議事録はRAG型を別に用意します

スマホ・アプリで使うなら

スマホでAI検索を使うなら、主要サービスはいずれもサイト版に加えてアプリを出しています(2026年9月時点)。移動中にさっと調べるなら回答エンジン型のアプリが向き、Googleアプリを使っているならAIモードに切り替えるだけで済みます。PCと同じアカウントで使えば、外で投げた質問を戻ってから深掘りできます。

私たちの回し方:一次調査・裏取り・まとまった調査で分ける

私たちは、日常の一次調査を回答エンジン型、裏取りをGoogle検索、まとまった調査をDeep Research系で回しています。1本で全部を済ませようとせず、出典の確かめやすさと深さで役割を分けた結果です。

無料で使えるAI検索エンジンと有料版の見極め

無料枠では主要ツールとも通常の検索はほぼ制限なく使え、有料に上げるのはDeep Research・ファイル添付・上位モデルの回数制限に毎週当たるようになってからで十分です(2026年9月時点)。金額は書きませんので、各社の公式ページで確かめてください。

無料枠で共通してできること・制限が付くこと

無料枠の中身はサービスごとに違いますが、共通パターンがあります。2026年9月時点で、できることと制限が付くことは次のように分かれます。

  • 無料枠でできること:通常のAI検索、出典の表示と確認、日本語での質問、スマホアプリの利用
  • 制限が付くこと:Deep Researchの回数、ファイル添付の回数や容量、上位モデルの利用回数、履歴や共有の一部機能

つまり、出典を確かめながら調べる使い方だけなら、無料枠のままで長く使えます。回数制限に当たるのは、深掘りと添付を仕事の中心に置いたときです。

有料に上げる3つのサイン

有料に上げる判断を3つのサインに絞ります。回数上限に当たる、深掘りを週数回、ファイルを添付、のどれかが続いたときが目安です。

AI検索エンジンを無料から有料に切り替える判断のサインとして、回数上限に当たる、深掘り調査を週に数回使う、ファイルを添付したい、の3つを示し、まず無料で1週間試す方針を伝える判定図
金額は各社の公式ページで確認してください。無料枠の範囲は2026年9月時点で変わりうる情報です。
  • 回数上限に当たる:通常の検索でも上位モデルの回数が尽きて、回復を待つ日が出てきた
  • 深掘りを週数回:Deep Researchを週に何度も使い、無料枠の回数では足りなくなった
  • ファイルを添付:PDFや資料を読み込ませて調べたいのに、添付の上限に当たる

どれにも当たらないなら、無料枠のままで構いません。無料枠の範囲は2026年9月時点の情報で、変わりうる前提で見直します。

まず無料で1週間、同じ質問を2ツールに投げる

有料に上げる前に、無料で1週間、同じ質問を2ツールに投げて比べる試し方をおすすめします。手順は次の5つです。

  1. 型の違う2本を選びます。例えば回答エンジン型からPerplexityかFelo、チャット+Web検索型からChatGPTかGeminiです
  2. 仕事で実際に調べた質問をそのまま両方に投げ、出典を開いて原文と照らします
  3. 最新性を見るために、日付が関係する質問を1つ混ぜます
  4. 1週間の終わりに、出典の確かめやすさ、日本語の自然さ、回数上限に当たった回数を並べます
  5. 第一候補と併用先を決め、有料に上げるかは3つのサインで判断します

AI検索エンジンを使うときの注意点:出典確認・情報漏洩・偏り

AI検索の答えは、出典を開いて原文を確かめるまでは下書きとして扱い、機密や個人情報は入力しない、この2点が注意点の核です。メリットと注意点を分けて並べるより、この2点を守る方が日々の調べ物では効きます。

出典確認:ハルシネーションと出典依存への対処

ハルシネーション(AIがもっともらしい誤りを書く現象)は、出典が付いていても起きます。出典のページに書かれていないことを要約で足してしまう場合や、出典自体が誤っている場合があるからです。根拠は出典の原文で確かめ、出典が古い記事なら公式の一次資料に当たり直します。

出典を開くまでを1セットにする、と私たちは決めています。回答をそのまま使う状態と、出典を開いて確認する状態を並べると、次の差になります。

AI検索の使い方を、回答をそのまま使い出典を確認せず機密も入力してしまう状態から、出典を開いて確認し2ツールで照合し機密は入れない状態へ変える前後比較の図
私たちの社内ルールも「出典を開かずに転記しない」「機密は入れない」の2つだけです。
  • 回答をそのまま使う:要約の誤りや古い情報に気づけず、根拠を聞かれても答えられない状態
  • 出典を開いて確認:原文と照らして誤りを除き、根拠のURLを添えて共有できる状態

情報漏洩と偏り:入力する内容と見る範囲を決める

無料のAI検索に入力した内容は、サービスによって学習や品質改善に使われる場合があります(2026年9月時点)。顧客名や未公開の数字、契約内容は入力せず、一般化した質問に置き換えます。Google AIモードでの個人情報の扱いは兄弟記事で整理しています。詳しくはGoogle AIモードと個人情報。

偏りについては、AI検索は上位に出るページを読んで要約するので、検索上位の偏りをそのまま引き継ぎます。特定の企業や意見に寄った答えが出たら、別のツールに同じ質問を投げて比べます。固有名詞や型番、住所のように正確な一致が要る検索は、キーワード検索の方が早く確かです。

私たちの社内ルールは2つ

私たちは社内で、出典を開かずに回答を転記しないルールと、機密はAI検索に入れないルールの2つで運用しています。ルールを増やすより、この2つを守ることに集中した方が、日々の調べ物で実際に守られています。

企業がAI検索に引用される側になるには:まず現状を測る

自社サイトにAI検索から本当に人が来るのか、という問いへの答えは「来るが量は小さく、対策はまず測るところから」です。量より先に、長く読む訪問が来ているかを見ます。

実測:AI検索経由の訪問は3.2%、平均の約3倍

私たちは自社サイトcurumi.co.jpで、2026年5月から7月にかけてAI検索経由の訪問を計測しました。参照元にAIサービス名を含む訪問を数え、広告経由は除外しています。全業種平均と並べると次の差でした。

私たちのサイトで2026年5〜7月にAI検索経由の訪問がサイト全体の3.2%だったことと、Conductorの全業種平均1.08%を棒グラフで並べた実数グラフ
私たち:curumi.co.jp、2026年5〜7月、参照元にAIサービス名を含む訪問で広告経由は除外。全業種平均:Conductor 2026 AEO/GEO Benchmarks(13,770ドメイン)。

AI検索経由の訪問はサイト全体の3.2%で、Conductor 2026 AEO/GEO Benchmarks(13,770ドメイン)の全業種平均1.08%と比べて約3倍の水準です。平均滞在時間はAI経由が160秒、自然検索が118秒で約1.4倍、長く読む訪問が来ています。内訳では、AI経由の訪問のうちChatGPT系が83%を占め、着地ページの87.7%がブログ記事でした。

なお、ここで示す数字は自社の計測と匿名の自社支援記録にもとづく数値で、第三者未検証です。計測の手順と全体の結果は既存記事に、AI概要ごとの計測方法は兄弟記事にまとめています。詳しくはAI検索経由の流入調査2026、AI Overviewsの計測方法。

競合はカテゴリーではなく欲望で決まる

AIに投げられる問いは「AIコンサルティング会社」のような製品カテゴリ名ではなく、「広告費を抑えて問い合わせを維持したい」のような状況や欲望です。だから競合はカテゴリーではなく欲望で決まり、自社が想起されたい問いを先に決める必要があります。

広告は比較が終わった後の刈り取りですが、AI検索は比較が始まる前に出会う接点です。この違いがあるので、広告の運用とは別に、引用される側の運用を持つ意味があります。

測ってから始める:Gemini 12問の実測

私たちは2026年8月28日に、想起されたい問いを12問用意してGeminiに投げ、どの会社名が挙がるかを見ました。結果は自社の想起が0/12で、3問以上で繰り返し想起された会社が7社ありました。対策の前にこの現在地を測ったので、どの問いで名前が挙がっていないかが具体的に分かりました。

私たちは「測る→想起されたい問いを決める→記事で答える→再計測」の順で回しています。引用される側の考え方はLLMO(AI検索に引用されるための最適化)としてまとめ、支援の範囲はLLMO支援で公開しています。

AI検索エンジンのおすすめに関するよくある質問

派生語で多い5つの疑問に、結論、理由、条件の順で1問1答します。

一番おすすめのAI検索エンジンはどれですか?

用途で変わるので、1本には決めません。出典を重視して調べるなら回答エンジン型のPerplexityかFelo、まとまった調査が多いならDeep Research系のChatGPTかGeminiが第一候補です。まず自分の調べ方が出典と深掘りのどのマスに多いかを決め、無料枠で1週間試してから決めると失敗が減ります。

無料で使えるAI検索エンジンはどれですか?

主要ツールはいずれも無料枠があります(2026年9月時点)。通常の検索はほぼ回数を気にせず使え、制限が付くのはDeep Research、ファイル添付、上位モデルの回数です。Google AIモードは検索の一部として無料で使えます。無料枠の範囲は変わるので、各社の公式ページで現在の条件を確かめてください。

日本語に強いAI検索はどれですか?

2026年9月時点では、FeloとGoogle系(AIモード・Gemini)が安定しています。Feloは日本語の質問に日本語の出典を優先して返す設計で、Google系は日本語の検索結果を土台に要約するからです。海外の英語情報まで横断したいときは、PerplexityやChatGPT検索の方が広く拾うので、目的で使い分けます。

検索に特化したAIとChatGPTの違いは何ですか?

出典表示と最新性をどこまで設計の中心に置くかの違いです。PerplexityやFeloのような検索に特化したAIは、毎回Webを検索して文ごとに出典を付けることを前提にしています。ChatGPTは対話が中心で、検索が必要なときだけWebを参照するので、日付を含めた質問で最新性を確かめる習慣が要ります。

AI検索が普及するとGoogle検索は使われなくなりますか?

併用が実態で、置き換わってはいません。私たちの自社サイトの計測でも、AI検索経由の訪問はサイト全体の3.2%で、残りは従来の検索や直接訪問でした(2026年5〜7月)。固有名詞や住所のように正確な一致が要る検索はキーワード検索が早く、要約が要る質問はAI検索、と役割が分かれています。

まとめ:AI検索エンジンは判断軸で絞り、用途で併用する

AI検索エンジンは、出典と深掘りの要否で型を絞り、用途で1〜2本を併用する、これが選び方の結論です。冒頭の図を再掲します。出典を毎回確かめるか、深掘りが要るかで4つのマスに分かれ、自分の調べ方が多いマスから候補が決まります。

AI検索エンジンを「さっと調べるか深く調べるか」と「出典を確認したいか会話で整理したいか」の2軸で4つの型に分け、出典付きで即答する回答エンジン型を基準に選ぶことを示す図
まず自分の調べ方がどのマスかを決めると、候補は1〜2本に絞れます(型の分類は2026年9月時点の主要サービスに基づく)。

結論の再掲:型を絞り、2本を持つ

出典を重視するなら回答エンジン型、深掘りが要るならDeep Research系、普段の検索の延長で十分なら検索結果AI要約型です。1本に絞らず、第一候補と併用先の2本を持ちます。機能は変わるので、2026年9月時点の見方として、定期的に見直します。

次の一手:個人は1週間の比較、企業は12問の計測

次に何をするかは、立場で2つに分かれます。

  • 個人・ビジネスパーソン:無料で1週間、同じ質問を型の違う2ツールに投げ、出典の確かめやすさと回数上限で第一候補を決める
  • 企業のマーケティング担当者:自社が想起されたい問いを12問決めてAI検索に投げ、名前が挙がるかを測ってから記事で答える

引用される側の考え方の全体像はLLMOの記事に、AIモードそのものの使い方は親記事のGoogle AIモードの解説記事にまとめています。詳しくはLLMOとは。

引用される側の運用を人手で回しきれないときは

想起されたい問いを決めて記事で答え、再計測する運用は、マーケティング担当者1人では回しきれないことがあります。私たちは、この運用をAIと人で分担するサービスとしておきかえくんを提供し、無料診断で現在地を測るところから始めています。相談のときは、次のテンプレをそのまま使ってください。

【相談テンプレ】 ・自社サイトのAI検索経由の訪問比率を知りたい(計測できる期間: ) ・想起されたい問いの候補(例: ) ・現在のブログ更新の頻度と担当人数 ・無料診断で確かめたいこと