Gemini AIモードとは?Geminiで動くGoogle検索の対話機能
AIモードは、Geminiモデルで動くGoogle検索の機能です。頭脳にGeminiを使っていますが、Geminiアプリとは別の製品として提供されています。名前が似ているため混同されがちですが、入口も役割も違います。
この記事は、両者の違いを確かめたい利用者と、集客への影響を知りたいWeb担当者に向けて書いています。AIモードそのものの全体像は親記事で扱っています。詳しくはAIモードとは:Google検索の対話機能の全体像
AIモードとは:Google公式ヘルプの定義
Google公式ヘルプは、AIモードを「Google の最も強力な AI 検索機能」と説明しています。質問するとAIによる回答が返り、追加の質問やウェブリンクを使ってさらに調べられます(Google 検索ヘルプ)。
つまりAIモードは、検索の画面の中で会話しながら調べるための機能です。チャットAIを別に開くのではなく、いつものGoogle検索の延長にあります。
AIモードの特徴とは:頭脳・場所・材料・出典の4項目
特徴は4項目に整理できます。頭脳はGemini、場所は検索、材料はウェブ、そして答えは出典リンク付きです。

- 頭脳はGemini:答えを組み立てるのは、GoogleのAIモデル「Gemini」です。
- 場所は検索:使う場所はGoogle検索の中で、Geminiアプリを開く必要はありません。
- 材料はウェブ:答えの材料は、検索で見つかったウェブ上のコンテンツです。
- 出典リンク付き:答えには元のページへのリンクが付き、内容を確かめられます。
公式ヘルプは、AIの回答に間違いが含まれる場合があるとも明記しています。出典リンクから元の記事を確かめる使い方が前提です。
Geminiモデルの版に関する注意点(2026年10月時点)
AIモードで使われるGeminiモデルの版は、更新のたびに変わります。2026年10月時点の公式ヘルプには「AI モードの Gemini 3 Pro」という項目があります。
版の名前は今後も入れ替わるため、覚える必要はありません。「検索の中でGeminiモデルが動いている」という関係だけ押さえれば十分です。
AIモードとGeminiアプリの違い:AIによる概要とも比べる
違いは、入口と役割にあります。AIモード、Geminiアプリ、AIによる概要は、どれも同じGeminiモデルを使っています。入口、始め方、得意、答えの材料、追加質問の5点で並べると、違いがはっきりします。

- 入口:AIによる概要は検索結果の上、Geminiアプリはアプリ・Web、AIモードは検索のタブにあります。
- 始め方:AIによる概要は自動で表示されます。Geminiアプリは自分で開き、AIモードは自分で選びます。
- 得意:AIによる概要は要点の把握、Geminiアプリは作る・考える、AIモードは調べて比べる作業です。
- 答えの材料:AIによる概要とAIモードは検索結果です。Geminiアプリは知識+検索で答えます。
- 追加質問:GeminiアプリとAIモードはそのままできます。AIによる概要からはAIモードへ進みます。
Geminiアプリとの違い:検索の機能か、対話と生成の道具か
AIモードは検索の機能で、Geminiアプリは対話と生成を主にするAIアシスタントです。Geminiアプリは、文章の下書き、アイデア出し、資料の整理など、作る・考える作業を受け持ちます。AIモードは、ウェブを調べて比べる作業を受け持ちます。
同じ質問でも答えが変わる理由は、この役割の違いにあります。AIモードは検索結果を材料に答えを組み立てます。Geminiアプリはモデルの知識と対話の流れを主にし、必要に応じて検索を使います。
材料と目的が違うので、同じGeminiモデルでも答えは一致しません。どちらかが間違っているのではなく、答え方の設計が違うと考えると納得しやすくなります。
AIによる概要(AI Overviews)との違い:自動か、自分で選ぶか
AIによる概要は、検索結果の上に自動で表示される要約です。Google検索セントラルは、複雑なトピックや質問の要点をすばやく把握するための機能と説明しています。AIモードは、さらなる調査や複雑な比較が必要な場面に向けた機能という位置づけです。
公式ヘルプも、AIモードは「AI による概要でできることをさらに拡張したもの」と書いています。要点だけ知りたいならAIによる概要、会話を重ねて調べたいならAIモードという分担です。詳しくはAIによる概要(AI Overviews)とは
なぜ同じGoogleのAIが分かれているのか:役割の違い
入口ごとに、利用者の目的が違うからです。検索に来た人は情報を探しています。Geminiアプリを開いた人は、何かを作ったり考えたりしようとしています。
同じGeminiモデルが、目的別の入口に置かれていると捉えると整理しやすくなります。どちらが上という話ではなく、役割の分担です。
AIモードの仕組み:Geminiモデルとクエリファンアウト
AIモードは、質問を分解して同時に検索し、答えをまとめます。流れは、質問を受ける、問いを分解、同時に検索、Geminiが統合、出典を表示の5工程です。

- 質問を受ける:長い文や会話のような聞き方でかまいません。
- 問いを分解:質問を複数の検索語に分けます。
- 同時に検索:分けた検索語で、ウェブを並行で調べます。
- Geminiが統合:集まった結果を、Geminiモデルが1つの答えにまとめます。
- 出典を表示:答えは、元のページへのリンク付きで返ります。
クエリファンアウトとは:質問を分けて同時に調べる方法
クエリファンアウトは、1つの質問を複数の検索に分けて同時に調べる方法です。公式ヘルプは「質問をサブトピックに分割し、それぞれを同時に検索します」と説明しています。これにより、質問との関連性がより高いコンテンツを見つけられるとのことです。
たとえば「家族旅行に向く温泉地を比べたい」と聞いたとします。アクセス、宿の種類、子ども向けの施設といった切り口に分けて調べる、というイメージです。人が検索語を変えながら何度も調べる作業を、まとめて肩代わりします。
サイトを運営する側から見ると、1つの質問の裏で複数の検索が走ることになります。利用者が入力した言葉そのものではなく、分解された問いに答えるページが拾われる可能性があります。
Gemini 3 以降のモデル更新と注意点(2026年10月時点)
Google公式ブログは、Gemini 3 をまず米国のAIモードから検索に導入すると発表しました。推論の力を生かして、難しい質問の深さやニュアンスを捉える狙いが説明されています(Google Japan Blog)。
同じ発表では、Gemini 3 Pro を米国の有料プラン利用者から提供すると案内されました。国やプランによって使える版は異なります。手元の環境で使える版は、公式ヘルプで確かめてください(2026年10月時点)。
マルチモーダルとは:画像や音声でも質問できる仕組み
AIモードは、マルチモーダル(文字に加えて画像や音声も扱える性質)に対応しています。写真を見せて質問する、声で聞く、ファイルを渡して尋ねるといった聞き方ができます。聞き方の種類は、後半の使い方の節で表にまとめます。
AIモードとGeminiの使い分け:調べるならAIモード、作るならGemini
調べるならAIモード、作るならGeminiアプリが向いています。私たち株式会社くるみは、公式資料の説明をもとに、用途別の目安を5項目にまとめました。最新を調べる、商品を比べる、出典を確かめる、文章を作る、資料を整理するの5項目です。

- 最新を調べる:AIモードは◎です。検索結果を材料にするため、新しい情報を拾いやすい作りです。Geminiアプリも検索を使えるので○としました。
- 商品を比べる:AIモードは◎です。問いを分解して複数の観点を同時に調べる仕組みが、比較に合います。Geminiアプリは条件の整理に使えるので○です。
- 出典を確かめる:AIモードは◎です。答えにリンクが付き、元のページへすぐ移れます。Geminiアプリは出典が付かない答えもあるため△としました。
- 文章を作る:Geminiアプリが◎です。下書きや言い換えなど、生成を主にする道具だからです。AIモードは調べることが主なので△です。
- 資料を整理する:Geminiアプリが◎です。手元の資料や長い文章をもとに、要約や構成を進める作業に向きます。AIモードは△としました。
使い分けの判断基準:出典が要るか、成果物が要るか
迷ったら、欲しいものが「出典付きの答え」か「成果物」かで決めます。事実を確かめたい、選択肢を比べたいときはAIモードです。文章、企画案、要約のように手元に残るものが欲しいときはGeminiアプリです。
これは優劣ではなく、役割の違いです。同じGeminiモデルを、検索向けと作業向けに使い分けていると考えると迷いません。
両方を使う手順:AIモードで調べ、Geminiで作る
2つは組み合わせて使えます。AIモードで出典付きの情報を集め、その内容をGeminiアプリに渡して文章や資料に仕上げる流れです。調べる工程と作る工程を分けると、出典の確認が抜けにくくなります。
仕事でGeminiを使う場面は、別の記事にまとめています。詳しくはGeminiを業務で活用する方法
ChatGPTなど他のAI検索との比較は、ここでは扱いません。詳しくはAIモードと主要なAI検索の比較
AIモードの使い方:提供状況・始め方・無料で使える範囲
AIモードは、Google検索のタブから無料で始められます。専用のアプリは不要で、Googleアプリかブラウザがあれば使えます(2026年10月時点)。
日本での提供状況と対応環境
AIモードは、日本でも日本語で提供されています(2026年10月時点)。スマートフォンのGoogleアプリと、パソコンやスマートフォンのブラウザから使えます。
対応する国、言語、年齢などの条件は、公式ヘルプの「AI モードの提供状況」に載っています。新機能を先に試す入口として、Search Labs(Googleの試験運用プログラム)も案内されています。
AIモードのタブが出ないときの原因と対処は、別の記事にまとめました。詳しくはAIモードが表示されないときの対処法
始め方の手順:タブを選んで質問する5工程
始め方は、Googleで検索、AIモードを選ぶ、質問を入力、出典を確認、追加で質問の5工程です。

- Googleで検索:アプリかブラウザで、いつもどおりGoogle検索を開きます。
- AIモードを選ぶ:検索窓の下のタブから「AIモード」を選びます。
- 質問を入力:文で書くほか、音声・画像でも聞けます。
- 出典を確認:答えに付いたリンクから元の記事へ移り、内容を確かめます。
- 追加で質問:会話のまま、条件を足したり絞ったりして深掘りします。
画面の表示や入口の位置は変わることがあります。手順と違う場合は、公式ヘルプの「AI モードにアクセスする方法」を見てください。
聞き方の種類:テキスト・音声・画像・ファイル・URL
聞き方は文字入力に限りません。2026年10月時点でGoogleが案内している主な聞き方を、向く場面とあわせて表にまとめます。
| 聞き方 | 向く場面 |
|---|---|
| テキスト | 条件を細かく書いて調べたいとき |
| 音声 | 手がふさがっているとき、話しながら考えたいとき |
| 画像 | 目の前の物や写真について聞きたいとき |
| PDFなどのファイル | 資料の中身について質問したいとき |
| URL | 特定のページの内容をもとに聞きたいとき |
対応する聞き方は、端末や国によって違う場合があります。使えないときは、公式ヘルプで対応状況を確かめてください。
無料で使える範囲と有料プランの違い
基本の機能は、無料で使えます。質問する、出典を確かめる、追加で質問するといった使い方に料金はかかりません(2026年10月時点)。
一部の高度な機能は、有料プランの利用者向けに提供されます。公式ブログでは、Gemini 3 Pro を米国の Google AI Pro と Ultra の利用者から提供すると案内されました。対象の機能と料金は変わるため、金額はGoogleの公式ページで確認してください。
AIモードは企業サイトの集客をどう変えるか:SEOとLLMO
準備の中心は、比較が始まる前に想起される状態を作ることです。AIモードでは、答えの中で候補が絞られます。利用者が一覧を見比べる前に、AIが挙げた会社から検討が始まるということです。
私たちはこの考え方を「比較が始まる前に出会う」と呼び、問いを決めるときの基準にしています。想起される問いは、業種名ではなく読者の欲望から決めます。「AIコンサル」ではなく「問い合わせ対応を減らしたい」のような、相手が実際に口にする言葉です。
SEOの基本とLLMOの違い
Google検索セントラルは、AIモードに表示されるための追加の要件はないと案内しています。SEOの基本のベストプラクティスは、検索のAI機能でも引き続き有効とのことです(Google 検索セントラル)。
LLMO(AIの回答で自社が引用・想起されるための取り組み)は、その土台の上に乗る活動です。検索順位に加えて、AIの答えの中に自社が出るかどうかを見る点が違います。
自社実測のデータ:AI検索からの訪問は3.2%
私たちが自社サイト curumi.co.jp で2026年5〜7月に計測したところ、AI検索からの訪問はサイト全体の3.2%でした。全業種平均は1.08%です(Conductor 2026 AEO/GEO Benchmarks、13,770ドメイン)。

この値は、参照元にAIサービス名を含む訪問の割合で、広告経由は除いています。AIモード単体の値ではありません。内訳はChatGPT系が83%で、着地の87.7%がブログ記事でした。
平均滞在は、AI経由の訪問が160秒、自然検索が118秒で約1.4倍です。量はまだ小さいものの、長く読む訪問が来ています。
想起を測って整える手順:私たちの進め方
私たちはこう回しています。問いを決め、測り、整え、測り直すの順です。
- 問いを決める:読者の欲望から、想起されたい問いを書き出します。
- AIに同じ問いを投げて想起を測る:自社と他社がどれだけ挙がるかを記録します。
- 引用元になるページを整える:問いに1行目で答えるページを用意します。
- 測り直す:同じ問いでもう一度測り、変化を見ます。
出発点は実測です。2026年8月28日にGeminiへ12問を投げたところ、株式会社くるみの想起は0/12でした。3問以上で繰り返し想起された会社は7社あり、私たちはこの結果を基準値として記録しました。
測ってから始めると、どの問いのどのページを整えるかが具体的に決まります。進め方の全体はLLMO支援のページにまとめています。計測の方法は別の記事で扱います。詳しくはAIによる概要の計測方法
Gemini AIモードのよくある質問
残る疑問は、Geminiとの関係、使い分け、料金、履歴、AIによる概要との違いです。1問ずつ短く答えます。
AIモードってGeminiなの?
AIモードはGeminiモデルで動いていますが、Geminiアプリとは別の検索機能です。Google検索の中で、ウェブの情報を材料に答えを組み立て、出典リンクを付けて返します。Geminiアプリは対話と生成を主にするAIアシスタントで、入口も役割も違います。同じ頭脳を使う別の製品と考えると整理できます。
AIモードとGeminiはどちらを使えばいい?
調べるならAIモード、作るならGeminiアプリです。最新を調べる、商品を比べる、出典を確かめるといった用途はAIモードが向きます。文章を作る、資料を整理するといった用途はGeminiアプリが向きます。優劣ではなく役割の違いなので、調べてから作る流れで併用できます。
AIモードは無料で使える?
基本の機能は無料で使えます(2026年10月時点)。質問、出典の確認、追加の質問に料金はかかりません。一部の高度な機能は、有料プランの利用者向けに提供されます。対象の機能と金額は変わることがあるため、Googleの公式ページで確認してください。
AIモードで聞いた内容は履歴に残る?
履歴はアカウントに保存され、自分で削除できます(2026年10月時点)。公式ヘルプには「アカウントに保存されている AI モードの検索履歴を削除する」という手順が載っています。個人情報の扱いは、AIモードと個人情報をテーマにした別の記事で詳しく扱います。
AIモードとAIによる概要は何が違う?
AIによる概要は検索結果の上に自動で表示される要約で、AIモードは自分でタブを選んで使う対話機能です。要点の把握はAIによる概要、調べて比べる作業はAIモードが向きます。AIによる概要から追加で質問すると、AIモードへ進みます(2026年10月時点)。
まとめ:AIモードはGeminiで動く検索、Geminiアプリとは役割が違う
AIモードとGeminiアプリは、同じモデルを使う別の製品です。調べるならAIモード、作るならGeminiという使い分けが目安になります。
要点を図でもう一度確認します。頭脳はGemini、場所は検索、材料はウェブ、答えは出典リンク付きです。

- 頭脳はGemini:答えを組み立てるのはGeminiモデルです。
- 場所は検索:Google検索のタブから使います。
- 材料はウェブ:検索で見つかったコンテンツをもとに答えます。
- 出典リンク付き:元のページへ移って内容を確かめられます。
利用者の次の手順:検索のタブから試す
利用者の方は、Google検索でAIモードのタブを選ぶところから試せます。いつもより長い文で質問し、出典を確認して、追加で質問するところまで進めてみてください。同じ質問をGeminiアプリにも投げると、役割の違いが分かります。
サイト運営者の次の手順:AIにどう想起されているかを測る
サイトを運営する方は、自社がAIにどう想起されているかを測るところから始まります。私たちも、Geminiに問いを投げて測った結果を出発点にしました。測った結果があると、整えるページの優先順位が決まります。
社内でAIに置き換えられる業務を洗い出したい方は、おきかえくんのページもご覧ください。



