LINE広告の種類を選ぶ前に押さえたい基本構造

LINE広告の種類は2026年時点で7つの配信面に分かれており、それぞれリーチできるユーザー層や表示形式が異なります。LINEの月間アクティブユーザー数は約9,700万人(LINE for Business公式より)で、日本人口の約77%にリーチできる広告プラットフォームです。

広告の種類を選ぶ際に重要なのは、配信面ごとのユーザー行動の違いを理解することです。トーク画面を開くタイミングとNEWSタブを閲覧するタイミングでは、ユーザーの情報受容度が大きく変わります。

種類選定で確認すべき3つの軸

  • 広告の目的(認知拡大・サイト誘導・コンバージョン獲得)
  • 月額予算の規模(5万円未満・5〜30万円・30万円以上)
  • ターゲット層のLINE利用シーン

配信面の基本を押さえたうえで、LINE広告の費用相場LINE広告の始め方も合わせて確認すると、導入判断がスムーズになります。

LINE広告7種類の配信面と特徴を比較

LINE広告で利用できる7つの配信面について、それぞれの表示位置・課金方式・想定CPCを整理します。

7つの配信面一覧と費用目安

配信面 表示位置 課金方式 CPC目安 向いている目的
トークリスト トーク一覧の最上部 CPC / CPM 40〜150円 認知拡大・リーチ最大化
LINE NEWS ニュースタブ記事間 CPC / CPM 30〜100円 記事型LP誘導
LINE VOOM VOOM投稿フィード内 CPC / CPM 20〜80円 動画広告・エンゲージメント
ウォレット ウォレットタブ上部 CPC / CPM 25〜90円 金融・EC系サービス
LINEマンガ マンガアプリ内 CPM 200〜600円(CPM) 若年層リーチ
LINEポイントクラブ ポイント獲得画面 CPC 15〜50円 アプリインストール
LINE広告ネットワーク 外部提携アプリ CPC / CPM 10〜60円 リーチ補完

※CPC目安は業界・ターゲティング設定により変動します。2026年4月時点の参考値です。

トークリスト広告の特徴

トークリスト広告は、LINEで最も閲覧頻度が高いトーク一覧画面の最上部に表示されます。LINEユーザーの約85%が毎日トーク画面を開くため、圧倒的なインプレッション数を確保できる配信面です。一方でCPCは他の配信面より高めになる傾向があり、認知拡大を主目的とする場合に適しています。

LINE NEWS広告の特徴

NEWSタブは情報収集モードのユーザーが閲覧するため、記事型LPとの相性が良好です。ニュース記事の間に自然に表示されるネイティブ広告形式で、CTR(クリック率)が平均0.3〜1.2%と比較的高い傾向にあります。

LINE VOOMとその他の配信面

LINE VOOMは旧タイムラインから進化した動画中心のフィードで、動画広告のリーチに強みがあります。ウォレットタブは決済・金融に関心が高いユーザーへの訴求に有効です。LINEマンガやLINEポイントクラブは特定のユーザー行動に紐づいた配信面として、ニッチなターゲティングが可能です。

LINE広告の7種類の配信面(トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOM、ウォレット、LINEマンガ、ポイントクラブ、広告ネットワーク)の表示位置・課金方式・CPC目安・適した目的を比較した一覧表
LINE広告の7種類の配信面(トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOM、ウォレット、LINEマンガ、ポイントクラブ、広告ネットワーク)の表示位置・課金方式・CPC目安・適した目的を比較した一覧表

目的別に見るLINE広告の種類の選び方

LINE広告の種類を選ぶ際は、広告の目的と予算規模を軸に判断すると失敗を避けられます。ここでは3つの代表的な目的別に、推奨する配信面の組み合わせを解説します。

認知拡大が目的の場合

新商品のローンチやブランド認知を高めたい場合は、トークリスト + LINE NEWSの組み合わせが効果的です。トークリストで広範なリーチを確保し、NEWSタブで詳細な情報を届ける二段構えにすると、認知から理解への導線を作れます。

月額予算30万円以上を確保できる場合は、CPM課金でトークリストに集中配信する手法が認知効率の面で優れています。Google広告のディスプレイネットワークと比較して、LINE広告はユーザーの年齢・性別データの精度が高く、ターゲットの絞り込み精度で優位に立てます。

サイト誘導・リード獲得が目的の場合

LP(ランディングページ)への流入を増やしたい場合は、LINE NEWS + LINE広告ネットワークの併用を推奨します。

組み合わせ 月額予算目安 期待CPA
NEWS単体 10〜30万円 3,000〜8,000円
NEWS + ネットワーク 20〜50万円 2,000〜6,000円
NEWS + VOOM + ネットワーク 30〜80万円 1,500〜5,000円

配信面を増やすほどリーチが広がりCPAが下がる傾向にありますが、予算が分散しすぎると各配信面の最適化に十分なデータが溜まりません。月額20万円未満の場合は配信面を2つ以内に絞ることを推奨します。

アプリインストールが目的の場合

アプリインストール広告では、LINEポイントクラブ + LINE広告ネットワークが費用対効果に優れています。LINEポイントクラブではポイント獲得の動機と連動させることで、インストール率を高められます。LINE広告のCPC相場の詳細も参考にしてください。

LINE広告の種類を目的別に選ぶための判断フローチャート。広告の目的(認知拡大・サイト誘導・友だち追加)から予算規模や運用リソースの有無で分岐し、トークリスト集中配信、NEWS併用、広告ネットワーク併用、友だち追加広告などの最適な配信面の組み合わせを導き出すYes/No形式の選定チャート
LINE広告の種類を目的別に選ぶための判断フローチャート。広告の目的(認知拡大・サイト誘導・友だち追加)から予算規模や運用リソースの有無で分岐し、トークリスト集中配信、NEWS併用、広告ネットワーク併用、友だち追加広告などの最適な配信面の組み合わせを導き出すYes/No形式の選定チャート

LINE広告の課金方式と予算設計のポイント

LINE広告には主にCPC(クリック課金)とCPM(インプレッション課金)の2つの課金方式があり、目的によって使い分けが重要です。予算の無駄を防ぐための設計方法を整理します。

CPC課金とCPM課金の使い分け

課金方式 仕組み 向いている目的 注意点
CPC クリックごとに課金 サイト誘導・CV獲得 CTRが低いとインプレッションが増えにくい
CPM 1,000回表示ごとに課金 認知拡大・動画視聴 クリックされなくても費用が発生する

サイト誘導が目的ならCPC課金が安全です。認知目的でリーチを最大化したい場合はCPM課金を選びましょう。2026年現在、LINE広告の最低出稿金額は日額1,000円から設定可能で、小規模テストから始められます。

予算規模別の配信戦略

月額5万円未満: 配信面を1つに絞り、LINE NEWSまたはLINE広告ネットワークでCPC課金運用。データ蓄積を優先し、最低2週間は同じ設定で運用します。

月額5〜30万円: 2つの配信面を併用し、A/Bテストでクリエイティブを最適化。週次でCTR・CVRを確認し、成果の良い配信面に予算を寄せていきます。A/Bテストの基本を参照すると、テスト設計の精度が上がります。

月額30万円以上: 3つ以上の配信面を活用し、自動入札(oCPM)で機械学習による最適化を回す運用が可能になります。月間コンバージョン数が40件を超えると、LINEの自動入札アルゴリズムが安定して効果を発揮します。

初月のテスト予算の目安

初月は全体予算の20〜30%をテストに割り当て、残りの70〜80%を成果が出た配信面に集中投下する配分が実績として成果を出しやすい傾向にあります。クリエイティブは最低3パターン用意し、2週間ごとに成果が悪いものを入れ替えるサイクルを回してください。

LINE広告のCPC課金とCPM課金のメリット・デメリットを比較し、月額予算規模別の配信戦略を示した図
LINE広告のCPC課金とCPM課金のメリット・デメリットを比較し、月額予算規模別の配信戦略を示した図

LINE広告の運用で成果を出す実践テクニック

LINE広告の種類を正しく選んだ後は、運用フェーズでの改善が成果を左右します。2026年時点で効果が確認されている実践テクニックを紹介します。

クリエイティブ最適化の3原則

  1. ファーストビュー3秒ルール — LINE広告のスクロール速度は速く、最初の3秒で訴求ポイントを伝える構成が不可欠です。静止画なら左上にキャッチコピーを配置し、動画なら冒頭3秒に結論を置きます
  2. 画像サイズは1,080×1,080pxを基本に — 正方形フォーマットはトークリスト・NEWS・VOOMすべてで表示崩れが起きにくく、複数配信面への展開効率が良い形式です
  3. テキスト量は画像面積の20%以下 — テキストが多すぎる広告はCTRが平均30〜40%低下するというデータがあります(LINE広告クリエイティブガイドライン参照)

ターゲティング設定の精度を上げる方法

LINE広告のターゲティングは、大きく3つの手法に分かれます。

ターゲティング種別 設定内容 推奨配信面
デモグラフィック 年齢・性別・地域・OS 全配信面
オーディエンス サイト訪問者・アプリユーザー・顧客リスト トークリスト・NEWS
類似オーディエンス 既存顧客に似たユーザーを自動抽出 NEWS・ネットワーク

類似オーディエンスは、元となるオーディエンスリストが1,000件以上あると精度が安定します。顧客リストのアップロードは電話番号またはメールアドレスで可能で、マッチ率は一般的に40〜60%です。

配信スケジュールの最適化

業種によって最適な配信時間帯は異なりますが、BtoCサービスでは平日の12:00〜13:00(昼休み)と20:00〜23:00(帰宅後)にCTRが高まる傾向があります。BtoBサービスでは平日の10:00〜12:00と14:00〜16:00が有効です。初期は終日配信で開始し、2週間分のデータを基に時間帯別の成果を分析して絞り込むのが効率的です。

SNS広告の運用手法も合わせて参照すると、LINE以外の媒体との比較視点が得られます。

LINE広告のクリエイティブ最適化3原則(3秒ルール、正方形画像1080×1080px、テキスト量20%以下)と3つのターゲティング手法を示したステップガイド
LINE広告のクリエイティブ最適化3原則(3秒ルール、正方形画像1080×1080px、テキスト量20%以下)と3つのターゲティング手法を示したステップガイド

まとめ

LINE広告の種類は配信面ごとに特性が異なり、広告目的・予算・ターゲットに応じた選択が成果を分けます。

目的 推奨配信面 月額予算目安
認知拡大 トークリスト + NEWS 30万円〜
サイト誘導 NEWS + 広告ネットワーク 10〜50万円
アプリインストール ポイントクラブ + ネットワーク 5〜30万円
動画リーチ VOOM + NEWS 20万円〜

まずは月額5〜10万円で1〜2つの配信面からテスト運用を開始し、2〜4週間のデータを基に配信面の追加・予算配分の調整を行うのが堅実なアプローチです。

くるみでは、LINE広告を含むSNS広告の戦略設計から配信面の選定、クリエイティブ制作、運用改善までワンストップで支援しています。「どの種類を選べばよいかわからない」「運用中の広告のCPAを改善したい」という方は、お気軽にご相談ください。